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愛知県の皇室伝承

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・壬申の乱の敗者、弘文天皇の生存伝説(岡崎市) ・文武天皇が「三河行幸」中に儲けた皇子「竹内王子」(豊橋市) ・なぜか渥美半島に渡った後小松天皇の皇女「松代姫」(田原市) ・うつ…
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2024年6月の記事一覧

【愛知県の皇室伝承】17.「任瑜法親王」らが住職を務めた「大須観音」(名古屋市)

「大須観音」の住職になった皇族方 愛知県名古屋市中区大須にある北野山真福寺寶生院――「大須観音」の名で知られる――は、真言宗智山派の別格本山であり、日本三大観音の一つに数えられる。  名古屋随一の観音霊場として全国的に名高いこの寺だが、最初から今日の場所にあったわけではない。  慶長十七年に現在地に移転してくるまでは、尾張国中島郡長庄大須(現・岐阜県羽島市桑原町大須)の地にあったという。そして寺伝によれば、その頃には少なくともお二方の皇族が住職を務めていらっしゃったそうだ