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訪問歯科のつくり方 Vol.8

ナカハマデンタルが出来るまで

どうも、代表 マエダイオリです。
ナカハマデンタルは、代表の私と歯科医師の院長 ナカハマ アヤの夫婦2名で立ち上げました。
開業に至るまでの経緯や、これまでの工夫やトラブルなどをコチラで記載していきます。
私たちの想いや歴史を知って頂けたり、訪問歯科の立ち上げを検討している先生のヒントになると嬉しいです。
当院スタッフも知らないマル秘エピソードも出てくるかもしれません!

緊急事態宣言で私たちが出来ること

新型コロナウイルスによる緊急事態宣言で、ナカハマデンタルは窮地に立たされました。
訪問先がない為、パートメンバーは自宅待機、バックオフィスはリモート勤務、院長 アヤ先生とユカリさんの二人で数少ない診療を回していました。
ナカハマデンタルは開業初年度の為、国からの支援はありません、自宅待機のスタッフ達も先行きの見えない不安でモチベーションは下がる一方。
現在も含めて最大のピンチでした。
このままではいけない。何か社会活動をしないと混乱の先にある未来で私たちは輝けない。
そんな使命感はありましたが、患者さまの元へ行けなくなった私たちに出来ることはそう多くはありません。

フリーペーパーの創刊を決意

私たちが訪問診療すべき患者様はみんな治療や口腔ケアを受けることが出来ず、口腔内は劣悪な状況にあるはず。
そんな方や介護する方に向けて、フリーペーパーを作成することにしました。
テーマは、「歯科に行かなくても出来る口腔ケア」
訪問歯科の宣伝ではなく、自宅で何が出来るかをキーワードに記事を考えました。
全く集患に繋がらなくても、スタッフがやりがいを感じて、地域の方に喜んで頂けるならこの活動をする意義があるはず。

市場製品の調査からスタート

「歯科に行かなくても出来る口腔ケア」を薦めるにあたり、まず身近で手軽に購入できる歯科グッズの紹介記事を作成することにしました。
私たちは普段は歯科専売品の歯ブラシ等を扱っており、ドラッグストア等で市販されている製品については詳しくありません。
目ぼしい市販品を買い込み、オススメ品を探しました。
みんなで合格不合格を意見し合う姿は、ジョブチューンさながらでした。
ガチの忖度なしのお勧め商品紹介は、多くの反響を頂けた人気記事となりました。

手書きでの分担作業

一堂に会することが禁じられていたので、作業は主に各自宅で行われました。
ITリテラシーも高くないので、各々が紙を回して手書きで絵や字を書くというアナログスタイル。
今思うと、よくこんな方法で製作したなーと思ってしまいます。笑
製本などもすべて手作業。
わたし達には時間だけはあったので・・・笑

届け、わたしたちの想い

回り道をしながら、遂にフリーペーパー「STAY HOME歯科」が完成しました。
あとは皆様の元へ届けるだけです。
市内の介護施設やケアマネ事務所に郵送で配布することは当初から決めていました。
送付先の住所洗い出しや封入もすべて分担して自分たちで実施しました。
問題は、ご自宅で暮らす高齢者の方々にどう届けるかです。
みんなで頭を抱えながら考えましたが妙案は思い浮かばず、機会があれば周囲に相談するようになってました。
あちこちで相談を繰り返して、もう難しいのかなーと思っていた矢先、転機が訪れました。
この出会いが、後のナカハマデンタルに多大な影響をあたえることになるとは知る由もありませんでした。

訪問歯科診療 ナカハマデンタル
三重県津市にある訪問診療に特化した歯科医院。すべての人に歯科診療を届ける為に、新しい歯科医院のカタチを模索してます。
https://www.nakahama-dental.com/