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vol.201 「令和6年度予算案が衆議院本会議で可決されました」 ~ 中川郁子のメルマガ/中川ゆうこの“ゆうこう(有効・友好)便” ~

こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。

能登半島地震の発生から、今月1日で2か月です。今も避難所に身を寄せる多くの皆さまが、一日も早く落ち着いた生活を取り戻せるよう祈念しますとともに、あらためて被災したすべての皆さまにお見舞い申し上げます。

3月2日(土)、令和6年度予算案が衆議院本会議で可決され、参議院に送付されました。今回の予算案は、震災予算をはじめ、国民生活に深く関わる内容が含まれているもので、確実な年度内成立が必要なものです。​​​​​​​

令和6年度予算案は、背景として30年ぶりの水準となった賃上げ、設備投資、過去最高水準の株価があり、その目的としては、デフレ完全脱却を実現するための物価高に負けない持続的な賃上げの実現、急激に加速化する少子化、デジタル化・GXの実現、気候変動や感染症などの地球規模課題など、我が国内外の構造的課題に対応することにあります。

その主な柱としては、
(1) 令和6年度能登半島地震の対応として、生活・生業の再建をはじめ、被災地の復旧・復興に至るまで、切れ目なく対応出来るよう一般予備費を倍増して1兆円措置としています。
(2) 「物価高に負けない賃上げの実現」に向けた予算面での対応を最大限に図っています。
特に医療・福祉の現場で働く、幅広い方々の賃上げを率先して達成するため、診療報酬、介護報酬、障害福祉サービスなど、現場で働く幅広い方々の処遇の改善につながる仕組みを構築するとしています。
(3) 少子化という、我が国が直面する最大の危機に対して、児童手当の抜本的拡充、高等教育費の負担軽減、子どもの貧困対策、障害児支援など「こども未来戦略」に基づく「加速化プラン」を実施するとしています。
(4) デジタル化・GXの実現に向けてデジタルを活用し、地方の活性化を公的サービスの効率化を推進するため、「デジタル田園都市国家構想交付金」により、デジタル行財政改革を進めます。
(5) 観光・農林水産業の振興等を支援するとともに2050年カーボンニュートラルに向け官民のGX投資を促進します。
(6) 我が国周辺の厳しさを増す安全保障環境、ロシアによるウクライナ侵略など、激動する外交環境に対応するため、安全保障対応や邦人保護・危機管理の基盤を大幅に強化し、防衛力の抜本的強化を推進します。

歴史の転換点にあたり、将来世代の視点に立って先送り出来ない課題に挑戦し、希望ある社会を次の世代に引き継いで行くための大切な予算案となっていると思います。


2024年 3月 4日
中川 郁子(ゆうこ)

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