vol.214 「定額減税」、「北海道の交通や物流の変化」 ~ 中川郁子のメルマガ/中川ゆうこの“ゆうこう(有効・友好)便” ~
こんにちは、中川郁子(ゆうこ)です。
四季折々の表情をみせる十勝ですが、6月に入り緑豊かな清々しい夏の空気が強くなったように感じます。これからの十勝地方は晴れの日も多く、観光にも最適な季節の始まりです。
「デフレ完全脱却に向けた綜合経済対策」に盛り込まれた、所得税・個人住民税の減税が今月から実施されます。1人当たり4万円の減税で4人家族(同一生計配偶者1人、扶養家族2人)の場合、16万円の減税となります。
【給与所得者の皆さま】
◯1人4万円の定額減税の内訳は、所得税3万円、個人住民税1万円です。所得税は、6月の給与または賞与から控除されます。
◯月の所得税納税額よりも減税が大きく、一度で控除し切れない場合、7月以降に順次控除されます。
◯個人住民税の減税は、6月の個人住民税を徴収せず、7月以降の11ヶ月で1年分の納税額(定額減税の差し引いた分)をならします。
【事業所得者の皆さま】
◯個人事業主といった事業所得者の所得税減税は、来年行われる確定申告の際に控除されますが、予定納税(その年の5月15日現在で確定している前年分の所得金額や税額などを基に計算した予定納税基準額が15万円以上の者)については、来年の確定申告の際に得られる控除を待たずに、令和6年6月以降に通知される第1期分予定納税額(7月以降)から控除されます。一度の納税額で控除し切れない場合は、2期目以降で順次、控除されます。
◯個人住民税は年4回徴収されます。6月に行われる第1期分から控除され、控除されなかった場合は2期分以降で、順次控除されます。
【公的年金受給者の皆さま】
◯6月以降最初に支払われる公的年金で控除されます。控除し切れない額は、それ以降の支給時に順次控除されます。
◯給与所得と公的年金受給の両方がある場合は、申告不要に該当する場合を除き、来年の確定申告で所得税額から最終的な特別控除の額や源泉徴収額などを差し引いて精算します。
◯個人住民税は、令和6年10月分の特別徴収税額から控除し、控除し切れない場合は12月分以降から順次控除されます。
最近になって、北海道の交通や物流にさまざまな変化が起きています。
交通では、航空燃料の供給不安から7-8月分の北海道方面への海外エアラインのチャーター便にキャンセルが生じています。事実関係の調査について申し入れを行った結果、国土交通省(航空局、海事局)と資源エネルギー庁が連携して原因の究明と対策について協議しています。
物流では、本州方面の製粉工場に輸送する内航貨物船の確保が難しくなっています。年間25万トンの小麦が生産されている十勝地方ですが、出荷には十勝・広尾町にある「農協サイロ」にいったん貯蔵し、同町の「十勝港」から本州にある大手製粉工場に年間を通して不定期の「ばら積み貨物船」で運ばれています。
人手不足が原因と思われる貨物船の不足で、今年の輸送力確保に不安が生じているとのことです。この問題についても事実解明と対策について、国土交通省と農林水産省に働きかけて参ります。
本日も、午後から衆議院の特別委員会などに出席します。今週も頑張りましょう!
2024年 6月 3日
中川 郁子(ゆうこ)