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アラフォー女が【1,000円カット店】デビューした話

正社員、未就学児の母、副業ライター、ライタースクール生、キャンパー、アニメおたく、ひとり時間好き……

そんな私の1日は、24時間では足りていない。

特に副業ライターを始めてからは、圧倒的に時間が足りなくなってしまった。やりたいことすべては叶わず、取捨選択しなくてはならない。

自分会議が始まり、議長のが叫ぶ。

「私よ!汝の一番やりたいことはなんだ!」

間髪入れずに、が答える。

「ライターの仕事と勉強です!」


ものの10秒で私は確信する。最優先でやりたいのは、ライターに関わることなのだ、と。

こんなにのめり込んだのは、高校生のときにハリー・ポッターの同人誌を出した以来のことだ。大学受験からの逃避で、せっせとロンとハーマイオニーのピュアピュアな二次創作にいそしんだあの時と同じハイ状態。

あの頃と違う点があるとしたら、『寝なくても平気』という無敵状態ではなくなったということ。

私の1日は24時間では足りないが、

私のHPは24時間もたなくなってしまった。



HP回復のため、睡眠時間はこれ以上削れない。では、何を辞めようか。

真っ先に浮かんだのが、『1ヶ月半に一回の美容院タイム』である。

先に言っておくが、私は美容タイムが大好きだ。時間がないと言っておきながら、毎日パックをしながら、ゆったり1時間はお風呂に入って(寝て)しまう。

ということで、美容院での炭酸シャンプーもヘッドスパも、なんちゃらトリートメントも大好きなのだが、美容院に行くと毎回どっと疲れてしまう。

原因は『美容師さんと話が盛り上がりすぎる』から。

共通の趣味であるキャンプや映画・アニメ・お酒の話でおおいに盛り上がる。通常ならばドリンクがサービスされるところ、美容師さんの試作中ホットサンドがどーんと出てきたりと、楽しいけれど忙しい3時間超。

これがストレス解消になっていた頃もあるけれど、ふっと気づいたのだ。美容院で時計をちらちらみては「早く帰って、パソコンに向かいたい」と考えている最近の自分に。

髪を整えるのをやめて伸ばし放題にする、という選択肢はなかった。社会人として、清潔感は必須なのだ。

となると、爆速でヘアカットをしてくれる1,000円カット店という選択肢が頭に浮かぶ……


そして、私は1,000円カット店に手を出すことにしたーーー。



世のおとうさんたちは、「何をおおげさにそんな」と笑うかもしれないけれど、世のお嬢さん方はわかってくれると思う。

1,000円カットは女性にとって秘密のベールに包まれている。

  • およそ15分という神速でカットする

  • 支払いは自動販売機で前払いらしい

  • シャンプーはない

それくらいの知識しかない私が、1,000円カット店に挑戦するのは、かなりの勇気がいる。google先生に教えてもらった結果、追加情報をゲットした。

  • 前払いの券売機では、1,000円札以外の札は入らない

  • カットが終わると、掃除機のようなもので頭(毛)を吸われる

  • 美容師(理容師)さんは指名制じゃない…ので、あたりはずれがある


あたりはずれが、ある……だと?


ざわつくワードの登場に、とたんに不安になるも、1,000円カット店の入り口は、もう目の前だった。



そして、初☆入店


おじさん、おじさん、おじいさん、中学生らしき男の子、おじさん……

入店したとたんに、待合スペースのメンツが一斉に私を見たような気がして、後ずさりした。客層は圧倒的に30代~70代の男性。女性客は私のみ。圧倒的なアウェー感である。

お釣りがでないようにきっちり用意した現金で、スマートに券売機で前払いを済ませる。ここまでは順調。

さて、座って待つか。と待合スペースに足を向けると、店員さんの声がかかる。「順番にお座りくださ~い」

①②③と大きく番号が書かれたチェアに、きちんと詰めて座るお客たち。なるほど。こうやって順番を待つのですね。

言われたとおりに、最後尾のチェアに座った。そして、ハッとする。

(隣の人と、距離が…近い……)

ともすれば太ももが当たってしまうのではないかという距離感。コロナ渦のパーソナルスペースに慣れくさっていた私は、とても居心地が悪く感じる。

順番が進むと座席がひとつ前に移動する。おじさまの温もりが残るホカホカのチェアに座り慣れた頃、カットスペースが見渡せる場所まで進んだ。

ここではじめて、店員の顔ぶれを知った。若い女性と、私ぐらいの年齢の女性。そして、まったくの想像だが、リーゼントの腕を競う大会に出て良い成績をおさめったっぽい風貌のおじさま店員。

・美容師(理容師)さんは指名制じゃない…ので、あたりはずれがある

Google先生の言葉が脳裏に浮かぶ。おじさまに希望のイメージが伝わるだろうか。頼むから女性店員にあたってほしい。と祈りながら待つこと10分強。……祈りが天に通じ、無事女性が担当してくれることになった。

次に髪型の注文という難関ポイントに差しかかる。

「6ミリでお願いします」と隣から聞こえてくる。反対の席からは「3ミリで」と短い注文。

ミリって、なんだ……!?
6ミリだけ切るってことなのか?私の場合、なんていえばいいんだ?

「今日はどうされますか?」
「あのっ、量を調整したいんですが……」
「前髪はどうされますか?」
「伸ばしているので、前下がりボブのイメージで……」

焦った結果、いつのも美容院となんら変わらないオーダーをしてしまう。それでも美容師(理容師)さんは、鏡越しにニコリと笑って「かしこまりました!」と答えてくれた。

そのあとはもう、ただ無言で、音速のカット時間だった。とにかく早い早い。1人15分程度で切るとしたら、1時間で4人も切るってことだ。いったい1日何人さばくのだろうか。

そんなことを考えていたら、鏡で後頭部の仕上がりを見せてくれるタイムに入っていた。

壁からガコガコと掃除機のホースが取り出され、文字とおり『頭が吸われる』……シャンプーがない代わりに、細かい毛を吸いとるようだ。

私はショートヘアなので、吸われてるなーぐらいの感覚だったが、ロングヘアだとどうなるんだろう。経験者がいれば、ぜひ感想を聞いてみたい。

ケープがはずれたら、あとはもう出口まで歩くだけ。

時計を確認する。入店してから切り終わるまで、一時間もたっていなかった。土曜でこれなのだ。平日の昼間なら、もっと爆速で終わるんだろう。


1,000円カット、行ってみてどうだった?


結論:かなり勇気がいったが、総じて満足


こんな仕上がり。ワックスなどはしてない状態。


仕上がりはとてもきれい。1日に何人もの施術をするプロ集団。高い技術をもっているといって間違いない。

よくよく考えてみると、あたりはずれがある、というのは通常の美容院も同じ。Google先生が言っていましたが、イメージ写真などを見せるのもアリだそう。そう聞くと、やはり普通の美容院と変わりない。

■注意点

大きくヘアチェンジするようなオーダーは受付不可。例えば、ロングヘアからショートヘアなどの大幅チェンジはNG。

女性なら、以下の利用に適しているかと。

  • 毛量の調整

  • 毛先を少し切る

  • 前髪カット

私の場合は、ショートボブからショートになったので、それぐらいのヘアチェンジは店側もOKのよう。店舗によってのルールは違うので、要確認を。

■こんな人におすすめ

  • 時間を捻出したい人

  • 美容費を削減したい人

  • ひとりでラーメン屋に入れる人

  • カット後に大切な用事がない人

所要時間が短いのに加えて、注目すべきは料金の安さ。私は1ヶ月半にいちどのペースで『カット』のみで、4,000円ぐらい使っていたので、4分の1の削減!1,000円なら1カ月にいちどのペースでもいけそう。

問題は、入店する勇気があるかどうか。完全に私の主観だが、ひとりラーメン平気派ならいける。次郎系にもひとりで行けるなら、超余裕だろう。

カット後はヘアセットなどないので、デート前とかはやめときましょう(いかんて。)


1,000円カット店は、タイパもコスパも最高である


ショートヘア:こまめに毛量を調節したい
ミディアム・ロングヘア:少し毛先を切りたい、顔周りだけ切りたい

ちょっと、整えたいんや

っていうのに、全力でおすすめしたい。きれいなお嬢さんが来店したら、店側もお客の男性陣も「えっ」って二度見するかもしれない。だが、目的は「髪を整えること」一点のみを胸に、トライしてみてほしい。


私は1,000円カットを利用して、このnoteを書く時間も、ネタも得られた。いいことずくし。次回もぜひ利用したいと思う。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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