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ヘッドホン修理-SONY MDR-CD900ST-

ちょっと前になりますがヘッドホンが壊れていたので修理しました。


これが修理したヘッドホン。
右が20年前くらいに兄から譲ってもらった(断線してたかなんかで自分で直すならあげるよ、という感じだったような)もので左が10年前くらいに手に入れたもの。
どちらもSONY MDR-CD900ST。
レコーディングなどで定番のモニターヘッドホン。
今はいろいろ他のメーカーのも見かけますしカナル型イヤホンなどのイヤモニもあるので以前ほどではないかもしれませんがそれでも定番であることは間違いないと思います。


今でも現行品のようです。
で、2個所有しているこのヘッドホンですが、古い方は音は出るもののイヤーパッドなどの外から見える部分はぼろぼろだし内部の配線も昔から何度も自分で修理した結果かなりぎりぎりの状態。
新しい方は見た目けっこうきれいなんですが最近久しぶりに使ったら右が鳴らない。
いろいろチェックしたらドライバーユニットという音が出る部分が壊れている模様。
ちなみにこの900STというヘッドホンは業務用で長年定番として君臨しているだけありパーツがかなりいろいろ手に入ります。


こんな感じでAmazonでも手に入ります。
サウンドハウスとか楽器、音楽関係の業者ならもっと細かいパーツも買えたりして便利。
というわけでドライバーユニットを買おうかとも思ったんですが、片方だけ交換すると左右で音に差が出て気持ち悪いし両方交換するとけっこうパーツ代がかかる。
よく考えたら古い方は外装や内部配線はぼろぼろだけどドライバーユニットは左右とも使えるのでドライバーユニットだけ新しい方に移植したらいいんじゃないか、ということに。


まず分解。
イヤーパッドを外し(引っ張れば取れる)、中のネジを外します。


古い方のドライバーの配線をはんだごてを使って外します。


新しい方と比べてみるとドライバーユニットがマイナーチェンジしてるっぽいことがわかります。
型番みたいなのが違うし微妙に作りも違う。
そのちょっと違うところがあるために配線でちょっと迷いましたがまあプラスマイナスが合ってれば大丈夫だろう、ということで左右のプラマイが合うようにつけました。(ドライバーが同じであれば同じようにつけるだけで大丈夫)


ハンダづけが終わったらその状態で一旦音が出るかチェック。
OKだったので分解の逆の順番で組んでいきます。


完成。
快適です。
ちなみに古いドライバーユニットの方が高音がキツいとか低音が足りないとかいう噂もあります。(実際そういう傾向はあると思います)

あと今回はパーツを買ってなかったのでそのままにしましたがイヤーパッドとかその中のウレタンリングとかもけっこう劣化して音に影響が出るのでヘッドホンを長く使う人は定期的に交換した方が良いと思います。
僕の900STもウレタンリングはそろそろ交換した方が良さそう。


イヤーパッドはAmazonでも変えるし純正以外にも安いのから高いのまでいろいろあるみたいです。
気が向いたらその辺を試してみるのもありかもしれません。

というわけで今日はここまで。


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