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〇〇だけが爆発的に売れる時代-ロザンの楽屋を見て考えたこと-

ロザンの楽屋を見て考えたこと。
今回はロザンの意見とちょっと違うなーと思ったことについて。


動画はこちら。(ちょっと前の動画ですが)
ざっくり内容を説明すると、出版業界が紙から電子に移行していく過程で話題になった少数の作品のみが売れるようになった(以前なら売れた作品の載っている漫画雑誌が売れ、その漫画雑誌の他の作品が売れる、ということがあったが電子だとそれが無い)という感じ。
音楽業界だったらCDから配信サービスになってそちらも同じようなことが起こっているとのこと。

宇治原さんがこの話題を新聞かなにかで読んだということで話していて、菅さんがなるほどなーみたいに言っているんですが、僕はどうも納得できなかった点がいくつかあったのでその辺を書いてみます。

まず電子書籍になると話題になった作品だけが売れる、という点について。
たしかに電子書籍は売り切れが無いので、数の限界がある紙媒体より話題になったときの爆発力があるのは間違いないでしょう。
ただ紙媒体だと同じ雑誌の他の作品も売れたのに今は無い、というのは疑問があります。

疑問に思う理由は大きく分けて2つ。

まずひとつは電子書籍の雑誌があるという点。
以前の記事で書いたことがありますが、僕は昔大量の漫画雑誌を立ち読みしていて5誌ほどは毎号買ってました。
今は以前ほど漫画を読まなくなりましたが、それでも読んでいる漫画雑誌はいまだに電子書籍で買ってます。
動画では電子書籍の雑誌は無いかのように話しているのでそこがまず気になりました。
ただ電子書籍の単行本に比べて電子書籍の雑誌の売上が少なく、紙媒体の雑誌が売れていた頃より雑誌の影響が少なくなったということはありそうですね。

ちなみに個人的には雑誌を電子書籍で買うというのはものすごく利点が大きい。
雑誌は毎週とか毎月買うしサイズも単行本より大きいのですごく場所を取ります。
普通は定期的に捨てます。
それが電子書籍で買うと場所を取らないし捨てなくていい。
読み返したかったら昔買ったものも読める。
なんなら単行本の方が買わなくていいくらいです。(定期購入している漫画雑誌に連載されている作品なら)
この辺の利点をうまく押したらもっと電子で雑誌が売れそうな気がするんですが。

もうひとつは電子書籍を購入するサービス上でおすすめや関連書籍が表示される点。
例えばKindleで電子書籍を購入したら購入完了のページに関連書籍やおすすめが表示されたりAmazonのページを開いただけでもおすすめの電子書籍が表示されたりします。
こういうおすすめの精度は現時点でもだいぶ上がってきてるし今後はもっと上がっていくと思います。
このおすすめから売れる数と昔の漫画雑誌の売れた作品に引っ張られて売れる数が割合としてどうなっているのかというのがちょっと気になります。
ただ漫画雑誌での他の作品と違うところは出版社が違ってもおすすめに出てくるというところですね。
そのためわかりやすく鬼滅が売れたからジャンプが売れてジャンプの他作品が売れる、とはならないので見えづらいのかもしれません。

音楽業界の話とか他にも思うところはいろいろあるのですがメインの話題とは別でもうひとつだけ。
動画の最後の方で菅さんが、電子書籍は印税をもっと多くするべきだ、と言っていたことについて。
菅さんは、電子書籍は卸売業者とか本屋の取り分が無いのだから、という感じで話していましたが、電子書籍サービスの手数料を無視しているように感じました。
実際に紙媒体の出版、流通費用と電子書籍の手数料を比べてどれくらい違うかはわかりませんが、出版社側が払う費用としてはそんなに変わらないんじゃないかなというのが僕の想像。
そうじゃないと電子書籍と紙媒体の値段がほぼ同じである理由が説明できない。(今後変わっていくのかもしれませんが)

というわけで僕の意見としては電子書籍でも関連作品は売れてるんじゃないか(もしくは売れるようになっていくんじゃないか)ということでした。
ちょっと長くなりましたが今日はここまで。

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