見出し画像

建蔽率の緩和

今回は建蔽率の緩和について解説していきます

容積率(延べ面積)と混同しやすい点も注意が必要ですが、
1番気を付けなければならないのは建蔽率には緩和があるということです

つまり、
「本当は〇%だけど、この条件だったら10%アップしていいよ!」
というルールがあるのです

まずはポイントを確認していきましょう
ポイントは次の3つです

  • 耐火建築物は「地域」と「80%かどうか」の2点を確認

  • 準耐火建築物は「地域」だけを確認

  • 角地は最後に確認

ではまず建蔽率について簡単に説明していきます


建蔽率とは

敷地面積に対する建築面積の割合のこと

敷地面積とは建物を建てるための「土地」のこと
建築面積とは「建物を真上から見たときの面積」のことです

つまり、100㎡の敷地面積に100㎡の建物を建てた場合、建蔽率は100%となります 

そして、この割合が建築基準法によって規定されています
制限をする理由としては、防火対策や日当たりの確保などがあげられます

緩和の種類は大きく分けて2つあり、
プラス10%されるもの」と
制限がなくなる、つまり「建蔽率100%になるもの」があります

まず「プラス10%されるもの」から説明していきます

建蔽率がプラス10%

  • 建蔽率が80%以外の地域で防火区域内にある耐火建築物

  • 準防火地域内にある耐火建築物または準耐火建築物

  • 特定行政庁が指定する角地

ここで解説画像を見ていきましょう

なかちの解説画像

角地の緩和

まずは「角地」についてです
これは単純に、角地ならどんな地域でもどんな建物でも+10%していいよ
というだけのことです

ただし、
問題文の下の方に小さい文字で記載されていることもあるので注意してくださいね

ポイントとして、角地は最後に確認することをお勧めます

先に複雑な部分をしっかりと確認して、角地は最後にサクッと追加するイメージです

耐火建築物の緩和

そしてここからが少しややこしいですが、落ち着いて確認すれば大丈夫です

まずポイントとなるのは、耐火建築物かどうかという点です

問題文を読む際には
建蔽率容積率どっちを聞いてる?
耐火建築物かどうか?

の2点を先に確認する癖をつけましょう
そして耐火建築物だった場合は解説画像にある下のチャートのように

  • 防火地域か?

  • 準防火地域か?

を確認をします
ここで特に地域の記載がない場合は角地の確認のみでOKです

準防火地域の場合

もし準防火地域だった場合は+10%です

あとは角地の確認をして、角地ならさらに+10%の合計+20%となります

防火地域の場合

防火地域だった場合は、さらに建蔽率の確認をします

確認するのは80%か?それ以外か?でOKです

80%の場合

80%だった場合は、制限なしの建蔽率100%となりますので角地の確認は不要です

敷地面積=建築面積となります

80%以外の場合

80%以外だった場合は、+10%です
あとは角地の確認をして、角地ならさらに+10%の合計+20%となります

これで耐火建築物が終わりました

準耐火建築物の緩和

残すところは耐火建築物です

準耐火建築物の場合は、準防火地域のみ+10%となります
つまり防火地域に準耐火建築物をたてても+10%とはなりません

防火地域という厳しい制限の地域で耐火では緩和されないというのは考えてみれば納得ですよね

最後に角地の確認をして、角地ならさらに+10%となります

繰り返し確認しよう!
今回の解説は以上となります
スキマ時間に解説画像を何度も確認することをお勧めします
頭の中でイメージできるようになれば、試験でも落ち着いて解くことができますよ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?