2人旅② 〜テツ〜
テツとはP社時代の同期。
入社式で話し、同い年でかつ彼もめずらしく士業出身ということもあって盛り上がり、それ以来の仲だ。
彼は営業の精鋭が集うP社で、入社5年以内の1,000人超のなかで1位の業績をおさめたこともあるTOP OF TOP営業マンで、その彼が今年初め独立したとのことで久しぶりに彼の地元大阪で会うことにした。
久しぶりに会って、飲むのっていつ振りかという話になった。
実は6年振りだし、そもそも5回もオレら飲んだことないよね笑、という話になった。
なのになんで別にそんな久しぶりな気もしないし、薄い仲なんて思ったこともないよねと。
テツが
「同じ時期に同じ熱量で同じものを追いかけてたからやろなぁ」と言っていて、
「青春かて」と茶化したが、
「青春そのものやろ」と返され、確かにその通りだなと納得した。
あれ程までに高い熱量で腹の底から真剣に楽しんで駆け抜けたことは学生時代の部活にもない。
前職については考え方の変化が遅いんじゃないかとか、熱すぎて今やコワいとか思ったりもするけど、やっぱりすごい感謝してて今でも大好きな会社なんだな、と2人で話した。
そして、ここからが本題ちゃ本題なんだけど笑、自分にとっての旅の濃度ってやっぱ人だなぁと改めて感じさせてもらえた。
「オマエもっと早よ誘いやぁ。
今度から関西来たらウチ拠点にしてどこそこ行ったらええねん。ウチも3人こどもおるし、その方がイツキも関西に友達できて楽しいやろぉ。次はもっとディープな大阪教えたるわぁ」
相変わらずテツは全くイヤな気がしないおせっかいさを持ち合わせる陽気な酒飲みで、筋の通った熱い漢だった。
結局未就学児イツキを23時頃まで付き合わせてしまって、テツと別れたあと夜遅くなってしまったことを詫びると
「明日もテツとあそびた〜い。テツ楽しい〜」
とイツキは言っていた。
さすが営業の鬼、世代を問わずナチュラルに初対面でガッツリ心を掴んでしまうとこがおかしかった。
こんな風に世界中に訪ねたい友達がいて、自分やこどもらの交友関係が拡がっていったらどんなに素敵だろう。
自分が宿泊施設をやる理由はこれなんだと改めて思った。
世界中に友達がいたら、
遠くの国の地震や経済危機、戦争まで我が事になる。
理想かもしんないけど、いろんな国々に友達をつくることがそんな問題を解決する入口な気がする。
今はネットを通して家に居ながら世界中に友達をつくれる最高な時代だ。
でもやっぱスクリーンを超えて全身で知らない国を体験することでしか感じれないこともある。
僕らがつくる宿泊施設が、もっとみんなの旅をしやすくする、その一助になったらと思う。
そんな事を改めて考えさせてくれたテツとの再会だった。
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