#5 オムライスは第2の実家。
1週間が終わった。
最近仕事でうまく行かないことがあってモヤモヤしていて、何とか打開策を探し続けてたけどいい答えは見つからず。
恐る恐るボスに相談したら時間作ってくれて、怒鳴るとか叱るとかではなく、ひとつずつ丁寧にアドバイスをくれた。
次の日それを実践したら、劇的にいい結果が出た。
今までの会社では、結果が悪ければ怒鳴られ叱られ、挙げ句の果てには愛想を尽かされた。
はっきり言葉にはされなかったけど、「お前にはがっかりだよ」という雰囲気がひしひしと伝わった。
でも今の会社は、今のチームはこんな風に手を差し伸べてくれる。
なんてありがたいことだ。大事にしよう。この恩は忘れずに、いつか返せますように。
✳︎
というわけで、霧が少し晴れたようで少しいい気分だったので、1週間戦った自分へのご褒美にあの洋食屋さんでオムライスを食べることにした。
街灯も少なめの夜道、黒板に書かれた看板が控えめなオレンジのライトに照らされている。
こんな風に1人でご飯を楽しめるようになった自分を少し誇らしく思い、マスクの下では顔のニヤケが止まらないまま、ひさしぶりにお店のドアを開けた。
初めて恥ずかしげもなく「1人です」と言えた。
カウンターに座って、「オムライスを食べに来ました!!」と宣言。
待ってる間にテレビから流れるニュースをぼーっと眺めていたら、セロリとゴーヤの浅漬けを頂いた。
ゴーヤって、ゴーヤチャンプル以外の食べ方があるんだなーと思いながら食べると、これがすごくおいしい。すんごくおいしい。
確かな苦味と酢っぱさが、なんだか体に溜まった毒を消してくれるみたいだ。
そしてお待ちかねのオムライス。
普段野菜不足な私に、「今日は特別に野菜多めにしたよ」とモリモリのサラダ付きで登場。
いつもはベジファーストを厳守する私でも待ちきれずオムライスをひと口。
「これだーーーー!!!!」
自然と笑えてくるような、「おいしい」と言わずにはいられないあの味。
食べながら、色んな話を聞かせてくれる。
会社員時代の話、奥さんとの馴れ初め、好きな音楽にスポーツ、家族のこと。
学生の時には、「ちょっと高いなあ」くらいにしか思ってなかったけど、今ようやく分かる。
こんなに美味しいオムライスと、楽しい話、少し落としたオレンジ色の照明に落ち着く雰囲気。
プライスレス!!!!
すごく贅沢な時間を過ごしたなあ。
なんと言うか、時間をすごく大切に扱った感覚がする。
こういう時間、感覚をもてる一年にしようと決意を固めた。
ごちそうさまでした。
また近々行きます。(きっとすぐ行く)
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