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「この東方アレンジがすごい2022」の恩恵を一番受けたのは自分かもしれない話

はじめに

「この東方アレンジがすごい」という企画をご存知でしょうか。
昨年度(2021年度)より東方ステーション様が企画している、その年に発表された「すごい」東方アレンジを紹介したり賞を決めたりする企画です。

ノミネート作品は有名な超大手サークルは除外され、まだ今一つ知名度が無いサークルにもスポットを当てよう! という、謂わば「まだ見ぬ名曲を発掘しよう」的な目的の企画でもあります。
うちは昨年スルーされました。

この企画が今年度も「この東方アレンジがすごい2022」として発表されました。それもなんと、今年度はユーザー投票企画を行うと言うのです。
ノミネートするのは視聴者自身。無名でも低浮上でも、対象に含まれてさえいれば投票が可能なのです。
そこで僕はある行動を決意するのでした。

ちなみに、この記事は各賞の発表が出る前に書いています。
(2022/12/10現在)
発表は2022/12/17(土)19:00から配信があるのでみんなで見よう。


ユーザー投票という名の希望を騙る絶望

ここからの話は、結果が出た後で話しても負け惜しみになりそうなので今のうちに言っておこう、とnoteに書いているのですが、ユーザー投票を含め「この東方アレンジがすごい」で弊サークル「空騒中継点」の曲が何らかの賞を取ることは恐らくありません

と言うか、ユーザー投票は一見すると「本番の方にノミネートされてないうちの曲でも受賞できるかも……?」と考えてしまいますが、実際は「有名な大手サークルを除く」の縛りが無い分、より競争は熾烈になり、中小サークルの可能性はアホみたいに低くなります。

宣伝一つ取っても、ファンが多ければ多いほどファン自身が投票を宣言することが増え、それがそのまま宣伝にも繋がります。
「○○のあの曲に入れた!」
「あの曲はマジで今年の全楽曲の中でも最高傑作!」
言われてみたいですね。
とか言いつつ実は僕もうちの曲に入れたツイを貰いました。飛び跳ねるぐらい嬉しかったのでここで自慢しておきます。

また、サークル自身の拡散能力が段違いです。
「うちの曲に投票よろしくお願いします!」
とフォロワー数ン万人のサークル主の方がツイートすれば、反応の数も拡散数も僕のようなフォロワー三桁の人間の宣伝とは比べるべくもありません。

宣伝の大半を自薦に頼るしかない我々中小サークルにとって、スタートラインが圧倒的に違います。見たくない現実ですが、現実は現実です
弊サークル「空騒中継点」にユーザー投票の賞は、恐らく取れません。

ここで誤解の無いよう言っておきますが、上述の内容に対して「大手はズルい」みたいな文句は筋違いです。

大手サークルは大手になるだけの努力をしています。
活動をしています。
人と交流しています。
その結果が現在の「票が取れるだけのファン数」に繋がっています。

そういった背景を無視して「大手だから」と文句を言うのは卑怯ですらあると思います。
念を押しておきますが、上述の内容は単なる事実の列挙であり、大手や企画の在り方をどうこう言うつもりは全くありません。

むしろこんな最高のチャンス、というか既に恩恵を得ているので、
それらをもたらしてくれたことにめちゃくちゃ感謝しています。

恩恵とは?
それは次以降の項目で説明します。

(見出しが過激になってしまったけどHUNTER×HUNTERネタにしたかっただけなのでそこはごめんなさい)


弱小サークルの戦い

ユーザー投票企画でうち(空騒中継点)の曲の受賞は見込めない。
そのことは投票開始時点で早々に確信しました。

しかし、ご存知の方もおられると思いますが、僕はこの企画での宣伝を大量に打ちました
それはもう、あまりのしつこさにフォロワーが減りかねないぐらいに。
何故か。

簡単です。「ユーザー参加型企画はツイッターではタグ作ってやるのが基本」のシステムに乗っかっただけです。

具体的に何をするかというと、タグを使って「うちの曲に投票して」とサークル名・曲名・URLを掲載。それを期間中ほぼ毎日繰り返すだけです。

宣伝ツイート例
こんな感じのツイートをほぼ毎日していました

流石に終盤は自分でも飽きてくるレベルでした。広告業はすごい。
で、ツイッター利用者の方はタグ付き宣伝にどういった効果があるかはよくご存知かと思われます。

タグが自ら働いてくれます。

空騒中継点を知らなかった大多数の人が、タグを媒介に、昨年盛り上がりを見せた「この東方アレンジがすごい」を経由して、うっすらと認識して行ってくれるようになります。
これは大変なことで、我々中小サークルにとっては「全く知らない」と「うっすらとしか知らない」で天地の差があるのです。


繰り返しの力

もちろん、「タグを使った宣伝ならうちもやった」というサークルさんも沢山いると思うし、実際タグを使っている宣伝はほぼ全部見ました。
微力ながら拡散にも協力させていただきました。

ただ、僕の観測範囲内では自分と同等以上に「繰り返し」宣伝を続けていたのは堕武者グラインド様(※昨年度の「この東方アレンジがひどい」受賞者 https://ochimusyagrind.wixsite.com/ultraviolence )だけでした。
この「繰り返し」が重要なんですが、それがツイッターの性質に由来することはご承知の通り。

一回や二回の宣伝では後のツイートにどんどん流されてしまいます。なので定期的な浮上が必要になります。
そして大事なのは「自己RTや引用RTでは流された宣伝は流されたまま」ということ。

今回は特にそれが顕著になりました。タグ荒らしです。

恐らく東方ステーション様の使用タグを無作為に利用して無関係な転載イラストをツイートしまくる垢なのでしょう。複数湧いてました。
大元は一人ないし数人程度でしょうけど。

結果、皆の宣伝ツイートがどんどん流されてしまいました。
タグで知らないサークルを探してみようという人にとってこの状態は非常に良くなかった。
ノイズが多くてタグを辿るのを諦めてしまう人もいたかもしれません。

タグ荒らしに対抗する意味でも、やはり宣伝を新規ツイートの形で繰り返すことは重要でした。
タグ検索結果の上層に居座り続ける。
それだけでユーザーの目に触れる確率が爆上がりするので。

あとは企画自体もっと盛り上がってくれ~と宣伝を続けました。
投票でも宣伝でも、企画に参加する人が増えた方が楽しいので。


ゴールは受賞ではない

そんなこんなで投票期間が終了しました。

実はこの時点で僕の目論見は予想以上の成果を得ていました。
投票期間を通してyoutubeのチャンネル登録者の月ごとの増加数が過去最高値、宣伝していた楽曲の再生数の伸び方も通常値の3倍近くを叩き出す結果となったのです。やべえ。
これ、うちが弱小だから実数は小さいけど、もっと大手のチャンネルで同じような伸び方したらとんでもない数字になりますからね。

そうです。僕が今回のユーザー投票企画で優先していたことは「認知度アップ」「再生数ブースト」これだけです。
投票して欲しい気持ちは常に本気だったし、それで賞でも取れればどんなに素晴らしいことだろうと思います。
僕の承認欲求の強さは並大抵のものではないので。

確かにこの企画はアレンジャー達が「自分の作品でテッペン取りてえ!」と競う場です。
ですが同時に、明確に「東方アレンジ好き」かつ「自分のことを知らないであろう層」に「誰でも手軽に実行可能な方法」でアプローチがかけられる、知名度アップの確変チャンスでもあったのです。

僕は票を得ること以上に、その確変チャンスを最大限活かす方針で動き回り、そのお陰で、理想的とも言える結果を得ることができたのでした。


誰にでもできる簡単なことを自分がやる

これが今回の経緯となります。
この宣伝活動で勢い付いたのか、投票期間終了後もジワジワとチャンネル登録者数が増え、つい先日、チャンネル登録者数の桁がひとつ上がりました。ありがとうございます。

繰り返しになりますが、最初から票を得ることを捨てて臨んだ訳ではありません。
ユーザー投票で空騒中継点の曲を選んでくれた方には抱きついてキスしたいぐらい感謝していますし、予想外にも何らかの賞に引っ掛かれば泣いて喜ぶでしょう。

ただ、現実としてうちはあまりにも知名度が無い
なので今回はこういう形で自分なりに戦略を立てて臨ませていただき、自分なりの成功を収めることができた、というお話でした。

「長々と語ってたけど、何も特別なこともしてないし誰でも思い付けて誰にでも実行できるありきたりな戦術じゃないか」と言う人、その通りです
そして、今回の企画でそのありきたりな戦術を愚直に実行してきたのは、空騒中継点と堕武者グラインド様だけです
ひとまず、空騒中継点の現時点での成果はここまでに書いた通りです。

誰にでも実行できるのだから、次回同じようなチャンスがあれば、あなたにも実行できるんです
例えば今だと「オーエンアレンジ一週間チャレンジ」という企画が実施されていますよね。
僕は作業が亀より遅いので参加できませんでしたが、フォロワーさんも続々と参加しています。

完成して公開したその作品。
一回宣伝して終わりにしますか?
何度でも繰り返し宣伝を続けてみますか?


おわりに

最後に、ユーザー投票企画という場を用意してくださった「この東方アレンジがすごい」及び企画主催の皆様方には多大な感謝と敬意を表すと共に、配信も盛り上がって成功を収めることをお祈りしております。

この企画のお陰で新たな出会いもありました。
ユーザー投票数も1000件を超えたようです。
自分の宣伝で少しでも貢献できてたとしたら嬉しいな。

ついでに今回宣伝してた曲をここでも宣伝しておきます。
とても気に入っているので。

※12/17追記

企画後のことについて書きました。

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