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 私は、鬱病患者である。
 同情はいらない。
 今までは普通に生きてきたはずだった。
 少しのボタン掛け違いを感じてはいたが、みんなに合わせて生きてこれたはずだった。結局、ここまで生きてきて産み出したものは歪んだ劣等感と精神疾患だけだった。
 薬の副作用の中、半ば夢見心地でつらつらとのろのろと目覚めては寝てを繰り返している。

 幸せではないはずなのに、素直に手を叩いて喜ばないのはなぜだろう。どうして常に自分の発言動作に負い目を感じなくてはいけないのだろう。
 起きる度に上記を考え、面倒くさくなっていつの間にか寝ている。大好きだった読書も全部思考に上塗りされて中身が入ってこない。そもそも起きていることすら億劫だ。

 鬱病など、ならぬ方がよい。
 誇りでも証しでもなんでもない。ただの苦痛である。
 ならぬ方がよい。

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