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"寝仏さん"って しんどいの?【日記】

子供の疑問には軽快さがある。それこそ打てば鳴り響く様な。
日曜日に壺阪寺に行ってきたんですが、そこにレリーフがあって寝仏の姿が彫られているの。

お釈迦様の最期の方の姿ですね。
衰弱して立ってられない状態だからこうして臥してらっしゃるんですね。

「仏像さん、寝てる。」と5歳の娘が口にする。
「"寝仏"って言うんだよ。」

「眠ってるの?」と娘が私に聞いてくる。
「いや、横になってるけどきっと眠ってはいないよ。ずっとこうやって色んな人に教えを説いてるの。」
「ふーん。でも横になってるってことは眠たいんだよね?」
「そうだね。眠りたいと思ってるかもしれないね。でもみんなが次々とやって来るから、しんどくて横になっていてもこうやってお話してくれているの。」

「え?!寝仏さんって しんどいの?」
「そうみたいだよ。」
「じゃー、おしゃべりしてないでゆっくりしてればいいのにねー」

思わず息を噴き出してしまった。
笑っちゃ駄目なんだけど、あまりにポップな切り返しに私の脳ミソが観念してしまった。でもそうだな、もしかしたらこれはとっても大切なことなんじゃないかなってふと思った。

よくよく考えたら病気で臥せってる人のところに大勢で押し掛けちゃ駄目だよね。ましてや教えを乞うなんてのは はたはた迷惑だろう。お釈迦様もお釈迦様で体調が優れなくて しんどいんだったらどっかでブロックすべきやったんちゃうかな。

それこそ『君たちはそんなだから悟りを開くこともないんやで』って教えたれば良かったんちゃう?

#エッセイ #日記

ここのコメントを目にしてくれてるってことは最後まで読んでくれたってことですよね、きっと。 とっても嬉しいし ありがたいことだなー