子どもの世界を覗いてみる【エッセイ】
おもちゃで散らかったリビングを歩くとどうしてもボタンやらビーズを踏んづけてしまう。このゴチャゴチャした世界の中心はどこにあるのか?
あそこか。
ドールハウスに目を移す。
あのドールハウスを作ったのは去年の夏だったからそろそろ1年くらい経ったんだな。早いなー
久しぶりに中を覗いてみる。
屋根裏のシルバニアファミリーのスペース。
相変わらずこじんまりした空間で床に座るうさぎ達の姿が見えた。ところでそのコケシはなんだ?
視線を下に移すとそこはリカちゃんの部屋。
うん、水色の髪のお友達が増えたね。
なにやらこのお友達、特殊ライトを当てると髪の色が紫色になるそうだ。
うーん、ふぁんたすてぃっく。
テーブルの上にはパフェとかミニオンズとかお菓子とか。椅子に座ってるのは"すみっこぐらしのトンカツちゃん"やな。
混沌(カオス)か!
娘よ、思い出すんだ。
一年前、プレゼントした当初はこんなに綺麗に整頓されていたじゃないか。
リカちゃん人形も心なしか所帯じみた様な気もする。
《一年前》↓
シュッとしてはる。
《現在》
完全に関西の若いお姉ちゃん化してる。
お人形さんも環境に染まってゆくんやなー。
二階にはバッグとか靴とか帽子とか。
なんか所狭しと並べられている。将来、現実の娘の部屋もこんな感じになるのだろう。
窓際の縁には粘土でできたオバケ達と椎茸などの野菜が鎮座している。
我が家のドールハウスは来るものを拒まない。
コケシだろうがオバケだろうがそんなことはお構いなしだ。統一された世界観などない。
私の娘の心の琴線にふれたものは皆すべからく平等に遊んでもらえるというシステムだ。
おかげさまで我が家はゴチャゴチャしている。
またねー
ここのコメントを目にしてくれてるってことは最後まで読んでくれたってことですよね、きっと。 とっても嬉しいし ありがたいことだなー