鹿児島の土は黒いよね

私は野球中継をほとんど見ない。
まぁ それでも甲子園とかが盛り上がるとちょっとテレビをつけてみようかなという気にはなる。

でも観戦のポイントが分からないから、「夏の甲子園のマウンドは結構黒いよね」などというピントのズレたコメントを残してしまう。そんなだから野球を愛する人たちに怒られることもしばしばだ。

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さて、出張で鹿児島の土地を歩いたが、横目に桜島の噴火の影響で灰まみれの車があるのを物珍しげに見ながら闊歩した。
風が吹けば道路の上で黒い灰がフアアと舞う。
以前の出張の折、キャリーバッグでコロコロ歩いてエライ目にあったので鹿児島を歩くときは荷物は常に担ぐことにしている。

古くから付き合いのある得意先の方に会うと私は道中の話をした。

「灰が凄いですね。最近桜島噴火しましたか？」の質問に対して、
「何言ってんの？毎日の様に噴火してるよ。」というロックな回答が得られる鹿児島エリアはその日 抜けるような青空だった。

どういった経緯かは憶えてないんだけど、そのうちに鹿児島の土が黒いのは火山灰の影響だよという話になって、甲子園の土の3分の1は鹿児島の土だという話題になった。

そして、はじめの導入部の話につながる。

「確かに夏の甲子園の土は黒いイメージがありますね。あれは鹿児島の土の影響だったんですね。」と話すうちに、変わった疑問が湧いてきた。

「じゃあ あれですかね。鹿児島の選手が夏の甲子園に出て敗退してしまった場合、甲子園の土と言いながら持ち帰っているのは地元の土な訳ですか？」

俺達と一緒に地元に帰るぞみたいなノリなのだろうか？

非常に陳腐な疑問であるのは確かで、聞いてる相手も面食らったと思われるが、存外軽い感じで「そうなるね」と返事がきた。

何だか"逆輸入"的な話だなと私は感じた。