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流しそうめんって何だ?【プロローグ】

「子供ん時に経験すると気持ちのボルテージが上がるものってあるじゃない?夏ならその象徴的なものはやっぱり"流しそうめん"だと思うの。」

そうか。そういうものなのか。妻から熱弁を振るわれて私もちょっとその気になったのが金曜日の晩。

その勢いで土曜日にホームセンターに行ったら小さい流しそうめんのキットが売られていたので、これでも買うかと妻に訊ねてみたんだけど、浮かぬ顔。どうやらその程度の規模では満足できないということらしい。

「みんなを呼んでワイワイしたいのよ。流しそうめんってそういうものなの。こう何メートルもあるようなやつ。」

そうか。そういうものなのか。いや、ちょっと待て。いささか大袈裟過ぎやしないだろうか?そうめんってあれでしょ?元々サッと湯がいて手軽に食べるもんじゃない?手軽なはずの食べ物をどうしてわざわざ大掛かりにする必要があるのだ。よく分からない。

よく分からないが、どうやら流しそうめんとはそういうものらしい。

まぁやるにあたっては竹を用意しなきゃいけないんだけど、勝手に人様の山に入って伐採する訳にはいかない。運良く入手できてもナタで半分に割って、節をハンマーで叩いて取り除かないといけないらしい。風情はあるが、、まぁちと面倒だ。

もうアレでいいか。雨樋。軒先についてるあの雨水が流れるやつ。

早速ホームセンターにて購入。

お!格好良いやん。これならいけそうや。

幅105mm、長さ1,800mmの長さの雨といを2本購入。繋げたら3m60cmになる。結構な長さだ。

よしよし。これを繋げて傾斜つけて、スベリ台みたいにして水を流せば良いわけか。ところで水ってどないすんねん。毎回わざわざ上から流すんか。そりゃあ面倒だ。うーん、いろいろ考えた結果、、

「もう、ポンプ買っちゃおう。」ということになった。

しかし流しそうめん用のポンプなんて売ってないので自分で探さないといけなくなった。世界はひろい。水中ポンプ一つをとっても世の中にはこんなにたくさんあるのかと愕然とした。カタログで何十種類と見た。もうスペック(能力)とにらめっこである。

あんまり強いポンプを選んでしまうと、大惨事になってしまうし、弱すぎると水が吸い上がらない。何を基準に選んだら良いのだ?全く分からない。なぜ流しそうめん一つのために人はこんなに悩まなければならないのか?その理由も分からぬまま、とりあえず1個購入。

これで水を吸い上げて、上から流したらええんやな。上手くいくかどうかは分からんけれどもとりあえずやってみるか。

【続く】↓立派な流しそうめんシステムが出来上がったよ

#日記 #体験記 #エッセイ

ここのコメントを目にしてくれてるってことは最後まで読んでくれたってことですよね、きっと。 とっても嬉しいし ありがたいことだなー