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犬から目線で楽しむチベット文学

外大で星泉先生の講座を聴きに行ってきました。
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東京外国語大学・読売新聞立川支局 共催 連続市民講座「世界を学ぶ、世界を生きる」第3回「犬から目線で楽しむチベット文学―『ハバ犬を育てる話』を中心に」
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はじめて降りた多磨駅
このオブジェ、写真で見たことがある!

そういえば、対面での講座を聞くのは久しぶりかも。

文学の背景にあるチベットの生活や言葉、歴史なども盛りだくさんにぎゅっと紹介してくださり、1時間半はあっと言う間!

今回テーマとなった『ハバ犬を育てる話』(タクブンジャ著)は短編集で、犬の出てくる話の割合多め。

靴磨きをしてたと思ったら、立ち上がって礼儀正しく挨拶して語り出したり(そこにツッコミはなし)、人間に生まれ変わったり、食べられたりと、さまざまな犬生が語られています。
日本的には犬は忠誠の象徴のような気がしていましたが、この小説に出てくる犬たちは、ずる賢かったり(ちょっとキツネみたい?)、忠誠が過ぎてやり過ぎちゃったり。犬語りの話もあったりと、ある意味、妙に人間的なのかも。

あと犬は出てきませんが、遊牧民の少年が朝起きて、放牧に行き1日を過ごしてるうちに、いつの間にか家庭を持つ青年、そして体力の衰えを感じる壮年になり、息子に家を譲る老人になって、1日を終え静かに目を閉じる不思議な話があり(「一日のまぼろし」)、時間経過の線引きをしないのは独特の感覚なのかなあと。
(夢と現実の線引きをしない物語もありますね)

とても刺激に満ちた講演でした!
続きもまだ聞きたいところ。

チベット語の目次
このあと、チベット語でサインをいただきました!

チベットの翻訳書籍などの紹介コーナーもあり、まだまだ読んでない本があります。

チベット語もぼちぼち学習継続中。
アムド語を諦めてはいないのですが、今年は中央チベットのウ・ツァンチベット語を基礎からまじめに取り組んでみています。先はまだまだ遠いなあ。

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