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TSUTAYA vs. サブスク 〜わが家の妖怪ウォッチブーム

我が家の子どもたちは、ただいま妖怪ウォッチブーム真っ只中。タブレットの前に3人寄り添って見ている。といっても1歳の長男にはまだ難しい。でも、エンディングの妖怪体操「ヨーデルヨーデル…妖怪出るけん出られんけん♪」が始まると嬉しそうに駆け寄ってくる。

なぜ今さら??の理由はスマホ購入とともに加入した、auスマパスプレミアムなるサブスクリプション。映画、ドラマ、雑誌、音楽など、コンテンツ等に制限はあるもののほぼ無料で楽しめる。初月無料、以降550円/月にホイホイ釣られ、あっさり飼い慣らされてしまったのだ。

加入前は「父ちゃんルール」により、子どもたちは週1回ツタヤに行って好きなDVD1本ずつ借りるという慣習だった。ツタヤプレミアム(月1000円で旧作借り放題)にはあえて加入しなかった。親子ともどもカウチポテト族に堕ちていく画が目に浮かぶから。

さて、ツタヤでの長女のお気に入りはプリキュアシリーズ、次女はアンパンマンとミッキー、共通で好きなのは今でも鉄板の「アナ雪」(同じものを何回借りただろう?)。僕はジブリ推しなのだが、やっぱりディズニーには敵わなかったようで…

子どもたちは自身が選んで借りた1枚のDVDを1週間繰り返し再生していた。そして翌週のツタヤを楽しみにしていた。しかし今、タブレットでポチって見ている妖怪ウォッチは1ヶ月ですでに第30話を過ぎている。

こういう消費の仕方、子どもにはあんまり良くないよな〜とは思いつつ、一度舐めてしまった蜜の味、そう簡単にはやめられない。

一方の僕はどうかと言えば、映画「泥棒家族」や「テルマエロマエ」なんかを見て泣いたり笑ったり。しばらく寝不足の日々が続いた。

また、日曜夕方に子ども乗せた自転車を漕いでツタヤに行って、怪獣たちが棚の商品をひっくり返さないかヒヤヒヤしたり、大声で泣きだして肩身の狭い思いをしたり、わがままに付き合わされたりする必要もなくなり、正直ホッとしている。

けど、なんだか物足りない。いつでもどこでも見たい時に見たいものがすぐ手に入る。そんな手軽さ、便利さにもかかわらず何が不足なんだろう?

そう、過程がないのだ。人間ってわがまま。何を手に入れたかじゃなく、どうやって手に入れたか、それを手に入れるために流した汗や費やした時間が満足度を高めたり、愛着を育んでくれるのだ。

これって子育てと似てるかもね。