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あの人と私が出会ったおはなし#8

試験会場に行くだけなんだし、迷うこともなさそうだけど。まあいいか。時間も迫ってきてるし。

仕方ないので二人で鮫洲試験場へ向かった。

一緒に試験場へ向かったので、順番に処理してもらうと座席も近かった。

試験を受け終わって、座席を立ったときもなぜかまだ鳥の巣おじさんの暗示にかかっていた。別々に行動してもいいのに、なんとなくお昼は一緒に食堂でご飯を食べた。私はラーメンにして、彼はうどんを食べていた。

何を話していいかわからなかったので、自分は大学四年生で春から就職すること、大学在学中はイギリスのオックスフォード大学に夏季語学留学をしたことを話した。

彼は春休み中にアメリが留学へ行くと話をしていたので、留学の話題で盛り上がった。彼は東京理科大学の2年生で自分より2学年年下だと分かった。年下だと分かって私は安心した。年下なら緊張して話すこともないだろうと思って留学はおすすめだと先輩風吹かせてみた。

昼休憩が終わり、無事二人ともに合格できたことを喜んだ。

今日の目的を達成することができとても嬉しかった。

帰りは彼の最寄り駅が池袋ということもあり、高田馬場駅まで一緒に帰ることになった。電車の中でfacebookの連絡先を聞かれたので交換しておいた。就職活動中に連絡先を交換するノリだった。

帰りの電車で彼はDisneyのチケットをくれた。彼はDisney castとして働いているので、要らなくなったチケットを譲ってくれたのだ。

男性恐怖症気味の私が初対面の人とこんなに会話できるなんて自分でも驚いた。

つづく。





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