「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」自分の状況に少し気付けたかも。
このタイトルで、今売れている本のことだとお気づきの方も多いですよね。帯に「疲れてスマホばかり見てしまうあなたへ」というのが、タイトルも含めて、まさに自分に向けての言葉のように聞こえてしまいました。
知人がSNSで投稿していたのを拝見して購入。内容は書評家である著者の読書の歴史から紐解く内容です。この内容が、とても面白いです。
ここからは書評ではなく、自分が読んだことから感じたことをつらつらと書き留めている内容ですので、ご了承を。少しネタバレになります。
現代の読書にノイズがあるというのは、言い得て妙だと思いました。時代の変化で読書の目的は修養、教養と変化していたが、スマートフォンが普及した現代では、ムダともされる部分を削ぎ落とされた情報を効率的に求める時代になっている。自分のことを振り返ったとき、知識がなく、勉強してもなかなか定着しない自分への焦りから、膨大な情報を効率よく取得しようと無意識に動いている自分がいることに気づきました。
この世にあることの全てを知ることなんてできないのに…。と頭では理解しつつも、想像以上に一般教養(本の中でのフリッパーズギターの例え)が足りてない自分への焦りもあるかもしれません。
今年の目標で没頭するとしたことも、このこととつながっていることを感じます。
その結果、自分に課題をいっぱい課してしまい、心の余裕もなく、読みたい本も読めず、仕事の疲れに心の焦りが重なり、そこから逃げるようにスマホばかりを見て、さらに目も脳も休まらない悪循環になっていたことに気づきました。
この本の最後にあった半身の働き方。ここの捉え方は、著者と自分での違いはありそう。2軸で人生を考えることを是とすると、制度や雇用などの面は置いておいたとしても、そんなに簡単に仕事と読書だけに集約されない自分もいると自覚しています。ここからは、またいろいろと模索かな。
教養を求めている読書がいつの間にか、情報だけを求める読書になっていた。ことは読書だけでなく、運動の習慣もそうだし、あれだけ好きだったライブにも行けていない自分もいる。生活全般も含めて、いろいろと見直していこう。
今の自分が読むべくして読めた本でした。
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