2021年2月の記事一覧
家賃二万の家には、ゴキブリが何匹いるのかゲーム
前編はこちらから ↓ (読まなくても今回のお話は読めます)
ハンサムなのにいつも服に精子がついているコンドウさんの家に泊めてもらうことになり、二人で夜道を歩いていた。
家に向かう途中、一抹の不安はあった。僕は寝られさえすれば比較的どんな場所でも気にならない方なのだが、なにせ相手はあのコンドウさんである。凡人のチンケな想像など、余裕で下回ってくる可能性は大いにある。
間もなく家に着くらしい。ふ
ハンサムなコンドウさんの服には、いつも精子がついていた
大学生の頃、コンドウさんという先輩がいた。年は僕より2つ上で、ひょろりと高身長で肌が白く顔はつるんと嫌味のない美形であり、男から見れば涼しげでカッコよく、女から見れば独占欲が疼くような可愛らしい造形をしていた。そんな神木隆之介ライクな恵まれた容姿を持ちつつ、いつも切れっ端の様なシンプルな黒いセーターとボロボロのジーパンに便所草履を履いて人の話を小さな声でうんうんと聞き、稀に「モテたい」といった等身
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