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Photo by
sayakamori
洗濯機の横
幼稚園のとき、洗濯機の横で飼ってたカブトムシを怠惰ゆえにあんま世話せんくなって、1週間くらいエサやってなくて「ウワ!!!!!汗」てなって、罪の意識でもう洗濯機の方に行けなくて、でも結構ブロック遊びとかゲームキューブがおもろいから徐々に忘れて、しばらくしてまたカブトムシのことを思い出すと「ごめんなさいごめんなさい」と泣きたくなって、でももう死んでても死んでなくても「結果」を見てしまうと自分が罪を犯したことが明白になってしまうからとにかく見に行きたくなくて、その時の「自分はただただ怠惰なだけで愛していたものを殺して、しかもその責任からも逃れようとしていた」という事実が今考えるとクソ愚かしくて恐ろしい
結局半年くらいして見たら、腐葉土の表面にカブトムシがいて、頭部・胸部・腹部が分離して死んでいた。
中身はスカスカだった
今考えると、エサがない→死ぬ→ハエかアリか何かが集り、分解される→スカスカ死体が出現!という流れが理解できるけれども当時はそんな経緯について想像する知能もなく、「カブトムシをスカスカにする病気があり、それで死んだんだ」「僕が怠惰ゆえに世話をしなかったことは、直接の死因ではないんだ」と理解して勝手に楽になっていて、それでも、光のないカブトムシの目が忘れられなかった
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