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ナオミ・ファイルから学んだこと

皆さん
こんにちは
48歳伸び盛りcozyです
高齢者福祉の仕事をしております
ついこのあいだ職場で
スタッフさんと
認知症について話す事があり
久しぶりに
認知症高齢者とのコミュニケーション方法

『バリデーション・ブレイクスルー』
 ナオミ・ファイル著

ずいぶん前に買ったこの本を
手に取る機会があったので
少しだけ
記事にしてみたいと思います

ナオミ・ファイルとは?

アメリカのソーシャルワーカー
父親が経営する高齢者施設で
子供時代に経験したことや
大学卒業後に勤めた介護施設で
間近にみた介護の現実に大きな疑問を抱き
アルツハイマー型認知症高齢者との
コミュニケーション方法として1963年に開発
バリデーションを広めるためアメリカ・カナダ
・ヨーロッパ・オーストラリア・日本などで
講師として情熱的な講演を行う
現在は娘であるビッキー・デクラーク・ルビン
氏が母の意志を継ぎ講師を勤め
バリデーション・ワーカーの輩出をしている


『バリデーション』(validation)

❮意味❯

妥当性を確認すること

❮各業界で使われるケース❯

IT業界:入力場所・書式設定・データの形式
   などが規定通りなのか確認すること

製造業:品質が均一であることを保証し
    安心安全な製品生産につなげるため
    製造設備や装置の性能・製造手順・
   完成品を検査・検証し文書で記録を
   残すこと

では介護では?

❮意味❯

妥当性を確認しようとする姿勢

❮現場では❯

アルツハイマー型認知症と類似の認知症の
高齢者とコミュニケーションをとるため
認知症特有の言動や行動を
意味あることと捉え認め受け入れる

他の業界と違い
人の心が対象になるので
規格となるものがありません

人の心

わたしは
お天気のようなものだと認識しています
嫌な事があれば心は曇り
悲しい事があれば雨が降る
嬉しい事があればお日様が心を照す

これは認知症の高齢者も同じだと思います

ただ
わたし達と違うところ
それは

脳のどこかの一部分や複数部分が
働かなくなってしまったところ
思ったこと
感じたこと
それを伝えるため言葉を選び
声にする
これができなくなったり

過去の記憶からか
介護職の対応が相手の意図に
添っていなかったことなどで
つらい思いや悲しい思いを抱いたとき
暴言や暴力という形でしか
コミュニケーションできなくなったり

その日その時その場所で
相手が何を伝えようとしているのか?
それを受けとるための
対応やその姿勢は妥当か?

それが

『バリデーション』(validation)

同じ言葉でも
この意味の違いなのだと思います

バリデーション

これは
わたしの普段の生活でも
他者とコミュニケーションをとるときに
非常に役に立っているスキルです
相手から贈られる言葉や気持ち
それを受けとる姿勢はどうか?
たとえ
相手が認知症の高齢者ではなくても
相手の気持ちを理解出来ない場面は
多くあります
もしもアナタが
コミュニケーションで悩む時は
少しだけこの事を
思いだしてもらったら嬉しい!

最後に

わたしが
ナオミ・ファイルを知ったのは
YouTubeに投稿されていた動画でした

アルツハイマー型認知症
87歳の女性が椅子に腰掛けているところから
動画が始まります
(椅子に車輪ついてる…車椅子?)
口元を見ると
モグモグと口を動かしている
微細脳梗塞も起きてるのかな?
(素人判断です)

重度のアルツハイマーの女性ということだけは
介護を始めたばかりのわたしにも
なんとなく理解できました


その動画を見返すと

短い動画なのですが
バリデーションが伝えている

言語・非言語のテクニック

が冒頭にたくさん出てきていて
始めて見たときは
気付かなかったなぁと(笑
そのあとの奇跡は
ぜひ
動画で確認されてみてくださいね


最後まで
読んでくださったかた
本当に
本当に
ありがとうございました







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