連載⑤「自分の本心と向き合うまで」
出産を機に専業主婦になられたAさん(お子さん2人とご主人4人家族)
内観ゼミ2回目の様子から、ご本人の承諾をえてレポートを連載していきます。Aさんご自身の言葉を引用していますので、少しづつ心境が変化していく様子が伝わると思います。
内観ゼミ5回目
Aさんは以前から「やりたかったこと」について話すうちに、資格をとらないと出来ないと思い込んでいたことに気づき、資格をもっていなくても、やりたいことができる場所を見つけてスタートさせた。
~内観ゼミを受けて何が変わるじゃない、私の中にあるものが出てきた~
Aさんが運転にチャレンジしたいけど、夫に付き合ってと言いにくく自分がやる気になったらやろうかなと思っている、という話から・・・
モニカ「優等生は人に迷惑をかけることが怖い、と思いすぎかもしれません。最初から目的地まで誰にも迷惑かけずにスマートに到着できないです。
スピードが遅くて待たせることも、右折できずに遠回りすることもある。
人に頼るときに、『1人でやれるようになるために頼る』のか、『1人でやらずにすむように頼る』のかで依存か自立かの違いが出ると思います。
「自分の文章が届かない」と感じたAさんの高校生の頃の話になりました。自分の話をする時間を内観研究所が大切にしているのは、過去の未完了を片づけていくことの大切さを知っているから。
Aさんとの対話の中で『優等生の五箇条』が生まれました。
間違えてもいい
正しさは人の数だけある
人に助けてもらっていい
言い切っても揚げ足とられない
傷ついても治る
優等生に生きてきた人は、逆に言えば、こんな5か条に縛られているから。
間違えちゃいけない
正しくなくてはいけない
人に迷惑をかけてはいけない
言い切るのが怖い(間違えてたらどうしよう)
傷つくのが怖い
この回の内観ゼミは優等生に生きてきた人の参加率が高く、この5か条をすぐには受け入れられないという意見がありました。
全て今まで駄目だと禁じてきたことだから。
オブザーバーの彩子さんからの言葉が秀逸でした。
(彼女も優等生で生きてきたのです)
「5箇条がインストールされることも、克服してパーフェクトな人間になることもないでしょう。がっかりしないで欲しいんですけど、これから生きていく中で、螺旋階段をのぼっていくように、じわじわと進み、その中で何かにぶつかるときに『この五箇条のどれかに当たってないか』紐づけるためのスキルとして覚えておかれるといいかと思います。」
内観ゼミは短所を見つけて直す場所ではなく、完璧な人間となることを目図場所でもない。過去の未完了を片づけて、自分らしく生きるための俯瞰力とスキルを身につける場所です。
Aさん、改めてご参加有難うございました。
自分の本心と向き合う人がいるからこそ、同席する人みんなが磨かれていくという素晴らしいゼミになりました。
そして読んでくださった皆様、有難うございます。
いま自分の本心と向き合っている渦中の方は、深刻にならずに真摯に向き合ってみて下さい。
みんな怖いし、みんなドキドキしています。
そして一緒に取り組んでみよう、と思われた方のご参加をお待ちしています。
内観ゼミの内容は
1章「自分の未来を想像する」
2章「俯瞰力を身につける」
3章「豊かな自分の未来を創造する」
4章「資質と才能を活かしてムリなく自分らしく生きる」
でお送りしています。10代でも早すぎることはなく70代でも遅すぎることのない内容だと自負しています。一人でも多くのひとが自分らしさを認め、活かし、分かち合うことができますように。
そして少しでも多くの満ち足りた人が構成する社会になることを祈っています。
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