見出し画像

言葉を磨く、わたしを磨く④常套句と流行語を省けるか?


③うまい文章といい文章、どちらが伝わるのか?
からの続きです。

引用は全てこちら「3行で撃つ」より。

「うまい言葉」と「いい言葉」について考えたあとは、この本の前半のハイライトともいうべき部分について語っていきます。

話すときよりも書くときに「常套句ーお決まりの表現ー」を使ってしまう人が多いかもしれません。

が、なぜ常套句を使ってはいけないのか?ありきたりの文章になるから、だけでなく…

常套句は物の見方を常套的にさせる

「世界の切り取り方を、他人の頭に頼るようにすること」という一文が残った。

絵理子さんは「抜けるように青い空」と書いた人だけでなく、読んだ人の思考も常套的になるのでは?
と、考察されていました。

青空も様々
明るさ濃さ広さ

空を見ても自分が感じたことを探そうとせず、人が言っていたこと、他人の考えたことを思い出していて、目にしているものについて考えていない。

私の考察では、自分の考えを表現することによってファンや味方ができてゆく。
常套的な言葉、常套句ばかりを使い、自分が感じることに蓋をしていては、本当の意味でのファンや味方が出来ないのではないかと思う。

p.56
「言葉にできない美しさ」と、よく人はいいますが、それは言葉にできないのではない。
考えていない。もっといえば、当の美しさを、ほんとうには感じてさえいないからなんです。

仕事でクロージングを覚えるときに「『美味しそう!私も食べたい』と思わせるようにカツ丼の魅力を語りなさい」と言われたことがありました。
そのためには、カツ丼を食べるときから見た目や味、熱さを感じないことには話せない。

自分が感じてもないことを言葉には出来ない。

いざ、このことだけ言語化したい!と、思っても普段から感じ、考え、言葉にしていないと急には出てこない。

この中に常套句は何個あるでしょう?

答えは5つです。普段から常套句に敏感になっておくと自分の言葉で表現する訓練になると思います。

最後は、どうしても紹介したかった部分です。

常套句よりもっと話し言葉で気をつけないといけない「流行語」
筆者の主張は、わたしがファッションにおいて伝えたいことと似ていました。
「外見」と「言葉」は表現方法であり伝達ツールにもなり情報でもあるし共通点が多いと感じてきましたが、ここまで似ているとは。

流行語の「語」を「服」に変えていただいても意味が通ります。

流行っている最中に、周りと同じ服を身につけるのは、判断停止であり思考停止であり、わざわざ個別化をさまたげる。「みんなと同じ状態」を作り出してしまう。

講座内でとりあげるには、私の理解がおいつかずでしたが、ぽんと置かれたこういう難しい本の引用が読んでる人を突き放す感じです。

p.72
語るとは、本質的に言って、目に見えるものを見えぬものに変形することだ

ブランシヨ「文学空間」

突き放されてこそ、理解しようとする姿勢が学びだと思うのだけど、それを実践できる人や場所をわたしは知りません。

特に、女性が、中年の女性が学べる場所というのは非常に限られてると感じています。

内観研究所は、主宰の絵理子さんと私が「何かを教える場所」ではなくて、学ぶ機会を、テーマを、学ぶ相手としての私たちを提供しています。
それは貴重なものだと思うからです。

「言葉を磨く」二回目は4月15日です。

書き言葉について、また参考図書を使いながら参加者さんのとりいれやすいエピソードを交えながら進めていく予定です。


三回目は7月15日です。
自分の言葉を磨くことについて。
「2分で自己紹介する」をテーマに開催します。

お申込みは、BASEを使用しています。
お手数ですが「カートにいれる」から手続きお願いします。pdfにはスケジュールと内観セッション10%オフクーポンを入れています。


4月まで間が空きますので、希望者さんがいらっしゃれば読書会をしても楽しいかもしれません。

3行で撃て、読み終わった方で希望者さんはぜひ!

こちらからリクエストをどうぞ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?