見出し画像

仏教者視点での鳥山明の偉大さ

一般的な鳥山明さんの凄さは各所で色々な方が述べているはずなので、このnoteでは、このアカウント視点ならではの視点で鳥山明さんの偉大さを語って追悼したいと思います。

ところで、不動明王の後ろにある炎(迦楼羅炎)や、仏像仏画で表現されている「光背」という光を大きな円形で表現しているものありますよね。
あれらは、どうして「後ろにある」という表現になっていると思いますか?

仏画が描かれ始めた時代に鳥山明が存在しなかったからです。

不動明王の後ろの炎や諸尊の光背は、本来、このように表現すべきです

↓ 超サイヤ人!!!

出典:ドラゴンボール

超サイヤ人のオーラや「気」は体内から全方向に放出されています。
この絵を見て、
「カラダの横にオーラが出ているのだなあ」
とか
「不動明王の迦楼羅炎と同じで後ろに湧いているのだなあ」
とは、思わないはずです。

鳥山明以前は、この表現を思いついて描くことができる人がいなかったので、迦楼羅炎も光背も後ろにあるわけです。

諸仏諸尊の霊光、不動明王の迦楼羅炎(炎属性のオーラ)も同様に体内から全方向に放出されているのだから、鳥山明表現のように描くことができるはずです。
鳥山明以前は、描き方がわからなかったかもしれないけれど、現代の我々は、もうあれを原作のマンガで見て育っているのであり、さらにアニメやゲームにおいてCGを用いた表現をたくさん見ています。

鳥山明が存在しなかったら、現代日本は存在しません。
現在のマンガ、アニメ、ゲーム、その他のコンテンツ産業の中心には鳥山明の存在があります。
現在のコンテンツ産業の担い手たちは、全員が何らかのかたちで鳥山明の影響下にあります。

こういうnoteを書いているボクも同様です。
導引気功のことを時々noteに書きますが、ボクが脳内の瞑想空間でイメージする「気」は超サイヤ人のオーラです。
カラダから天頂に向かって放つ気は「かめはめ波」のようであり、諸仏諸尊が放つ霊光はクリリンの「太陽拳」です。

クリリンの太陽拳

鳥山明のオーラの表現を取り入れた新しい日本式仏画が登場しても良いはずであるとボクは確信を持って考えています。
ボクが仏画を発注する立場であったならば、超サイヤ人みたいに描いて!と依頼します。(注:末端雑魚キャラなので、その日は来ません)

ちなみに阿含宗の御本尊様を描いた新しい曼荼羅は、太陽拳みたいになっています。あれは素晴らしい表現です。

青地の曼荼羅の中央、光の表現に注目です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?