絵のない『妄想でまんぷく。』
いよいよ、麺にお湯をかければラーメンになる。ところまでたどり着いた
萬平さんと福ちゃん。なのですが…。
今まで観ていた朝ドラと違うなぁ。と、モヤる今日この頃。
何に違和感を感じているかと言うと、
例えば福子、早くに父親が亡くなり生活が厳しいながらも高学歴、英語ペラペラでその甲斐あってホテルの受付の職につき、持って生まれた性格のおかげか 同僚の美人女史、その取り巻きの歯医者、缶詰貢ぐコック、財界実力者、等人脈が豊富。
例えば萬平、写真幻灯機を作る。根菜切断機を作る。上質の塩を作る。ダネイホンを作る。(その間に憲兵と進駐軍に捕まる)後、のめり込んだら真っしぐらながらも信用組合の理事長を8年間立派にこなす。
と言うドラマ前半を器に入れて、お湯をかけるとさぞかし美味しいラーメンが出来るんだろうな。と観ていたのですが…。あれれ?今までの経験やスキルがほとんど役立つ事なく話が進んで行く。前半のドタバタは何やったの?これいる話?
確かに現実にはたくさん種蒔きしてそのうち芽が出るのはホンの数える程なのだろうけど、ここはドラマ。蒔いた種は必ず芽が出ると、みている側は思う訳で。妄想モワワワ…
こうなりゃ、身勝手にシナリオ作ります。
身勝手劇場『勝手にまんぷく』
〈塩作り編〉
萬平「みんな、よく集まってくれた!カンベ君からも聞いていると思うが、みんなには塩作りを頑張ってもらいたい。仕事内容の詳しい説明をする、さあこっちを見てくれ!」
塩軍団「おおぉ!」
福子「まぁぁ!萬平さん、これはひょっとして“写真幻灯機”?よくこの物のない中、作れましたねェ」
萬平「まあナ。設計図は頭の中にある。以前ほど性能は良くないが原理は同じさ。」
〈ダネイホン編〉
萬平「この材料を細かく刻んでいく訳だが、この機械を使えばだいぶ時間を短縮できるハズだ」
塩軍団・ダネイホン部「おおぉ!なんやこれ〜?」
福子「懐かしい!萬平さん、根菜切断機やありませんかぁ?」
萬平「覚えていたか?知識や経験は裏切らんよ。それなりに似た様なものが作れる訳だよ」
赤津「包丁さばきの見せ所やと 思うてたンやけどなぁ。」
鈴 「赤津は手が空きそうネ。こっちを手伝うてもらわんと。」
赤津「大奥様〜、勘弁してください。」
泣き顔の赤津
みんな「わはははは!」
福子「ダネイホンの素晴らしさを広く理解してもらう為にも英語の説明書も付けてみたらどうでしょう?」
塩軍団「奥様、英語喋れるんですか⁉︎」
鈴 「そうよ〜、福子にはしっかり勉強させたんです。なんと言っても武士の娘のむす…」
福子「いやぁ〜、もう英語を使わなくなってから長いからペラペラという訳には行かないけど挨拶程度よ〜。詳しい説明書を作ろうと思ったら辞書を引かないととてもとても。」
神戸「奥様!俺かて大阪帝大卒ですよ。手伝わせてください!」
福子「ほんまぁ⁉︎心強いわぁ!」
〈即席ラーメン編〉
萬平「そうだ!ラーメンだよ福子!」
福子「ラーメン⁉︎ラーメン屋になるんですか?」
萬平「ははは、何を言ってるんだ福子。ラーメン屋じゃあない 人に役立つ物を作るんだよ。そうだなぁ…。その為に準備が必要になる物は…アレとコレと…うーん。ざっくり計算して〇〇円程必要になるんだが、退職金を使わせてもらうとして生活費の事もあるし上手く商品化出来れば融資も受けられるだろうが…予算的にはどれぐらい退職金を回せそうだい?」
福子(ポン!と胸を叩き)「心配要りませんよ!白薔薇での収入もありますし…。自宅で翻訳の内職も出来そうですから、子供達の事も安心してください。」
そんなある日の事、牧夫婦とバッタリと出会い。同時にホテル時代に缶詰を貢いでくれた“野呂”とも再会した福子と萬平。
皆、お互いの無事を喜びそれぞれに現状報告に話の花が咲く。
話の中、萬平さんがやろうとしている事を打ち明けると、野呂が急に興味を示し、
野呂「なあ、立花さんのやろうと思っている事、手伝わせてもらえんやろうか?」
実は、野呂は戦地で食品の検査や管理の仕事をしていたのだった(下っ端だが)。
そんな料理のプロである野呂の知識や経験に基づいたアドバイスの下、着々と進む即席ラーメンへの道。
ある日 野呂はまかない飯として、戦時中に長崎出身の仲間に教わった“皿うどん”を たくさんの麺の失敗作を活用して作って皆に振る舞う。
福子「わぁ!美味しいわコレ。」
源・幸「汁吸うてふやけたのも好き〜!」
それを食べた瞬間に閃く萬平「コレだ!」
大声で叫ぶ萬平。驚くみんな。
麺を油で揚げることを思い付く萬平。コレを安定した商品にする為にレシピを完成させていくのであった。つづく…
次回、完成させたレシピの特許権を得る為に専門家の意見を聴きたい萬平達…。東太一弁護士に相談するのだが果たして?
お楽しみに。(?)
お目汚しを致しましたm(_ _)m明日からは通常営業に戻ります。