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電車で母子旅@出雲・鳥取 〜3日目 米子から大神山神社奥宮へ

 サバティカル期間に入ってすぐの平日。7月6日から8日に母子で出雲・鳥取へ旅行に出かけた。
 初日はサンライズ出雲に乗車し車内で日を越した。→詳細はこちら
 2日目は出雲大社を参拝し、玉造温泉へ →詳細はこちら

玉造温泉から、鳥取の大神山神社奥宮へ

 3日目の朝は天気を見て、晴れ/曇りだったので鳥取県の大山にある大神山神社奥宮に向かおうと思った。車の運転ができれば、鳥取砂丘など行ってみたいところはたくさんあったが、公共交通機関しか使えないとなると行先は絞らざるを得ない。こうした直近の経験も自力で車を運転したいなとペーパードライバー講習に励む原動力になった。
 
 特急やくもに乗車し、玉造温泉駅から米子駅へ。米子駅のコインロッカーに荷物を詰め込んだバックパックを預け、身軽にしてロータリーから大神山神社に向かうバスに乗車。1日に数本しか走らないバスで、ほかに乗客は地元の方が一人乗車してきただけであった。ソーシャルディスタンスもばっちり。

 1時間弱バスに揺られ、「大山寺」バス停に到着。
バス停のある大山ナショナルパークセンターから日本海の島根半島や美保湾が見渡せ、青空も綺麗だった。

充実した参道 だけど7月上旬の平日朝に観光客はほぼいなかった

 かつて神仏習合であったようで大神山神社奥宮は大山寺の奥にある。
 御幸参道通りには足湯やモンベルが運営する大山参道市場というショップやその近くにモンベルのショップもあり、きっと普段であれば観光客や登山客も多い場所なのだと思う。

 しかし7月上旬の平日の朝10時台、ほぼ人はいなかった。

参道に足湯もある!

 息子が足湯に入りたいとウキウキしていたので、ひとまず二人で足湯に浸かる。この日は定休日であったが、足湯の向かいには日帰り入浴できる施設もあった。
 バスだと15:20まで米子行きのバスがないため、5時間ほど滞在することになるので日帰り入浴も良さそうだ。

スニーカー必須 ゴツゴツ天然の石畳を歩いて浄化された

 大神山神社奥宮は大人の足でも御幸参道通りを上りきった片道徒歩15分かかる。ゴツゴツの石畳がずっと続くのでスニーカー必須の場所というのは事前に調べた時にも書かれていた。
 息子とそろそろトレッキングをしてみたいなと思いながら、実際息子がどのくらい歩けるかは未知数だったのでちょっとした挑戦だった。

 参道の脇を流れるせせらぎの音に心洗われ、鳥のさえずりも聞こえとても素敵な空気が流れていた。「体の細胞を活性化させてくれる、目覚めのスポット」という評判を見て、環境を変えるこのタイミングに訪問してみたい場所だなとほぼひらめきで訪れたのだけれど、本当に歩みを進めるごとに毒が抜けるような感覚があった。
 参道に石仏のお地蔵さんもたくさん。山岳信仰や修験道の空気もありつつ、なんだか浄化される。 
息子も鳥のさえずりとせせらぎにいいね〜と言って、手を繋ぎながら登っていった。

 登る途中で段々曇りに。山の天気は変わりやすい。

 無事に長い階段も上り奥宮を参拝。木造の大きなお社。数人の参拝者は行き交うものの、人はまばら。
境内に霧がかかってきて、それもまた幻想的な雰囲気だった。

雨が降ってきてしまうと帰り道が大変だなとお手洗いだけお社の近くにあったので済ませ下山した。

旅の中での経験は、子どもの成長に気付かせてくれる

 この帰り道がなかなか大変だった。
というのも息子のスニーカーのソールがとにかく滑りやすく、ゴツゴツした石畳の下り道にとにかく不向きだったのだ。天然の石を敷き詰めた参道は大人の足でも歩きやすくはない。滑りそうな息子の手をしっかりと握って、足をどの石にかけると降りやすいかを教えながら下る。
 もちろん休み休み歩いたが途中、疲れた息子が「抱っこして」と言った。
抱っこしてあげたいところだが、足場がよくはないので抱きかかえた状態で転倒したら大惨事間違いなし。仕方がないので「ママが抱っこして滑ったら二人とも頭を打ってケガをしてしまうから今、抱っこはできないんだ。ゆっくりでいいから一緒にがんばろう。」と説明すると4歳ながら理解してくれ、また歩き始めた。なかなか大変だったけれど、息子は往復1.2kmのゴツゴツ石畳を自分の足で歩き切った。

 普段であればもっと近い距離でも甘えもあって「抱っこ〜」と言って座り込むこともあるが、母と子二人きりでいつもと違う森の中という状況あってこそ、息子も自力で歩かないとと思ったのかもしれない。
 体力がついて、自分で歩けるようになった子どもの成長も感じられ、こうした一緒にちょっとした困難を乗り越える経験こそ旅ならではの良さだなと思った。

 ちょうどお昼時だったので、大山参道市場でお昼ご飯を食べ、疲れていた息子も笑顔に。ゆっくりお昼を食べてから、息子がたくさん歩いて疲れた足をつけたいと行きもつかった足湯に再びつかる。

 バスまでまだまだ時間があったのでモンベル大山店も覗き、大山ナショナルパークセンターで最後時間を潰した。

 予定では帰りもサンライズ出雲を予約していたが、夫が西日本の大雨など天候を心配していたのと、なかなかハードな旅だったので予定を変え、帰りは新幹線で帰ることにした。
 米子駅のみどりの窓口で切符の払い戻しをし、岡山まで特急やくも、岡山から新幹線で東京に向かう。新幹線も通常に比べ、出張の利用客が明らかに少なく感じた。息子はのぞみに乗るのは初めて。車内アナウンスを聞いてYouTubeで見たものと一緒なことに喜んでいた、笑。
 2泊3日(実質、ほぼ1泊2日)弾丸的な日程だったが、無事に自宅に帰宅した。

 動画など情報を得る手段はたくさんある現代であっても、実際にその土地の空気を吸い、五感で感じる機会はとても貴重だと思う。
 「日本は広い」と文字で、音で聞いてもきっとイメージはわかないけれど、実際にその距離感を体感したら、きっと幼心にも何かは伝わったかな?(親の勝手な理想だったら、息子よごめんよ)

 なかなかコロナも落ち着かない状況であるけれど、リスクは極力押さえながら(そのために車の運転練習もしているので)、そんな状況の中でも楽しむ方法を見つけていきたいなと思う。

#子鉄 #大神山神社奥宮 #温泉旅行 #温泉ソムリエ #温泉観光士 #母子旅  

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