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“ぜひとも” 京都本大賞受賞作品を読む(7月5日水)

増山実さん著の『ジュリーの世界』という本が第10回京都本大賞を受賞したという広告(2022年11月12日・京都新聞)を見て、ぜひとも読みたいと思った。

「京都本大賞」とは、過去1年間に発刊された京都府を舞台にした小説の中から、もっとも地元の人々に読んで欲しいと思う小説を決める賞です。決定方法は書店員だけでなく、一般の読者と共に投票で決定します。

京都府書店商業組合ホームページより


まずは図書館の蔵書を調べる。予約者数が、ものすごかった。
待ちますよ、いくらでも。とりあえず予約する。



やっと順番が回ってきた。予約されている本は貸出延長ができないので、返却期限の2週間のうちに読まないといけない。
そういうときに限って、ほかに予約していた本も、貸出可能になる。図書館予約あるある。3冊、借りてきた。集中して読むぞ。

図書館の本

『ジュリーの世界』は、1970年代、京都の繁華街・河原町かいわいを歩いていた実在の浮浪者のことを描いている。「河原町のジュリー」と呼ばれていて、私も学生の頃、すれ違ったことがあるし、話題に何度も上った。
この本は小説で、登場する「河原町のジュリー」は作者の中のジュリーであって、実際のところはわからないけれど、1970年代当時の京都の人々の暮らしや街の様子も描かれていて、懐かしく思いながら、読了。

私が生まれたのは、終戦と言われる年から17年後で、子供の頃は、暮らしの中で戦後を意識することはなかった。けれど、1970年代は「河原町のジュリー」のように、戦争に大きく影響を受けた人たちは大勢いて、その人たちの体験や思いは、大人になってから知ることになる。



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