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造形作家さんの展覧会へ(8月17日木)

「宮永愛子-海をよむ」展の会場へ。
宮永愛子さん、現代アートの作家として美術の番組でも紹介されていたので、ぜひ見に行きたいと思っていたところ、招待券プレゼントに当選したので、そのチケットを手に出発。

会場は「ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM」、祇園町の石畳から少し入ったところにあって、略図ではなかなかわかりにくい。暑い中、うろうろしていたら体力が奪われるぞ。グーグル地図、私は得意ではない。近くまでは来ていても、ピンポイントの建物を探すのに苦労する。ただ方向音痴なだけかな。問い合わせ番号に電話をして道順を聞いて、やっとたどり着いた。間違って向いのカフェに入ってしまったけど。


「ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM」
銘板


さて、宮永さんの個性的な作品を見せていただく。
ナフタリンで造形されているので、ナフタリンが自然に散っていくのだという。もののあわれも表しているのでしょうか。造形物と散ってしまったナフタリンが、一緒のケースにとじ込められている。
造形物は、東山釜の石膏型を使用されているそうだ。


「くぼみに眠るそら-仔犬-」

格子戸の内側には、猫と水鳥。落ち着いた佇まい。

「くぼみに眠る海-猫-」「くぼみに眠る海-水鳥-」
会場内の飾りつけもシック
ガラス作品「ひかりのことづけ」


日用品をナフタリンでかたどったオブジェや、塩や葉脈、陶器の貫入音を使ったインスタレーションなど、「変わりながらも存在し続ける世界」を表現しているアーティスト 宮永愛子。
宮永は、「宮永東山窯」を開いた京焼の陶芸家、初代宮永東山の曾孫でもあります。近年、活動の拠点を生まれ育った京都の町に戻した彼女は、陶房に今も残る古い型にガラスを流し込み、過去と現在を結ぶ作品を制作しています。


本展では、新作《くぼみに眠る海 -猫-》をはじめとし、鍵善良房にちなんだ「鍵」のモチーフや鍵善所蔵の木型から発想を得たガラスの作品を中心に展示いたします。
生業として受け継がれてきた型と、そこから今生み出される作品。それら一つ一つをご高覧いただきながら、過去から今そして未来へ流れている時間を感じていただけますと幸いです。

「ZENBI-鍵善良房-KAGIZEN ART MUSEUM」ホームページより

「鍵善良房」は、江戸の享保年間創業のお菓子屋さん。その「鍵善良房」がミュージアムをつくり、干菓子を作るのに使用される型などの文化を継承している。
落ち着いた空間にしばらくいると、日頃の雑念も取り払われる。

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