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43歳、未経験でライターを目指した話_vol.2 〈助走〉

※2018年7月にHP上で書いたものを転記しました。

ピアノ講師からライターという、決して王道ではないけれど、不可能でもなさそうな道のりについての話。vol.1〈きっかけ〉に続き、今回はプロとして飛び立つために「滑走路」を助走した時のことを書きます。

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ライターになりたくて、一つずつ知識を拾い集めていたその頃、ちょうど出会った『学びながらはたらくLocoライターになりませんか?』というキャッチコピー。現在私が所属している「合同会社Loco共感編集部(現:非営利型株式会社Polaris/Loco編集部)」の文章講座の案内でした。受講後は、Loco共感編集部が受注したライティング業務へのエントリー権限がもらえるというもの。ただ仕事を紹介されるのではなく、会社にフォローしてもらいながら、実績のある媒体の記事を作成できるというのです。

迷わず受講しました。

受講中にさまざまな課題に取り組んで思い知ったのは、文章作成は想像していた何十倍もの時間とエネルギーを要するということ。言葉を選ぼうとすると脳がフリーズ。文章の順序を考え始めたらこんがらがるばかり。思ったことと入れたい情報を、交通整理するかのような作業。だから、書き上げたときの達成感は大きく、さらに添削によってブラッシュアップされた自分の文章に驚嘆しました。

講座では、文章に対する姿勢から細かいノウハウまで教わり、とても充実していました。でも、4回の受講でライターとして一人前になれるわけではありません。Loco共感編集部の特徴は、編集部がライターのレベルに合わせたフォローを一貫して行い、原稿の品質を担保する仕組みがあることです。コーディネーターがクライアントの意図をヒアリングして、ライターに共有。ライターが取材・執筆した原稿を、編集者が徹底的に校正・編集をしてから納品、という流れです。この「編集力」がLoco共感編集部の要だということは、ライター登録して、仕事を始めてから知りました。

講座終了後、すぐに請けた初めての取材は子ども向けイベントで、ほろ苦い思い出でもあります。でも、床に這いつくばって子どもたちの表情を捉えた写真は、今となっては宝物です。

次回は、初めての取材の様子や、ライターになって気づいた、文章で伝えることの猛烈な難しさと喜びについて書くことにします。


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