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頭の片隅に残して欲しいお薬のこと
冬の寒さからくる風邪症状、春・秋の花粉症、夏バテ熱中症など、
体調管理に気が抜けない毎日ですね。
それに加えて、パソコン仕事による目の疲れ、肩こり腰痛、毎月来る生理の脅威、などなど
こんな咳も頭痛もくしゃみもあったら寝れない!仕事にならない!
そんな頑張る現代人のレスキュー隊、症状改善のお薬たち。
市販で買えるお薬も増え、ピルや漢方も定期便で届くような時代、
恐れず安全に薬を使って欲しいけど、気軽に使う物ではない
ということをもっと伝えていかないと危険だなと思っています。
これは薬剤師の責務ですね。
薬を使うときに、これだけは頭の片隅に残しておいて欲しいな、と思ったことが2つあります。
1.飲み薬は、効いて欲しいとこだけに作用することは難しい
例えば「ロキソニン」
解熱、鎮痛、抗炎症と、マルチで活躍してくれる優れものですよね。
常備薬として用意している方も多いと思います。
マルチで活躍する分、裏を返せばいろんな作用があるんです。
解熱作用により体温が下がり免疫機能も落ちる
腎血流量減少による尿量低下
胃の粘液減少による胃腸障害
などなど、いわゆる副作用ですね。
飲み薬は全身に作用してるんだな、あんな小さい粒なのに、
すごいけど、ちょっと心配しないといけないところもあるな。
と理解して使うのと、そうでないのでは全く違いますよね。
2.体の反応には意味がある
熱が出ているのは、免疫をあげてウイルスや菌と戦うためであったり、
痛みがあるのは、病気や怪我などで損傷した組織を修復する期間、その場所をできるだけ動かさないように警告する役割があったり、
その症状に何か意味があるから起きていることが多いです。
例えば痛み止めを使って症状を抑えていたままでは、
通常通りに体を使い、無理をさせ気づいたら悪化している、ということもあり得るのです。
症状さえなければ良い。でもなく、
しんどくても自力で治す。でもなく、
薬を上手に使いつつ、自分の体を無理に使いすぎないことが大切ですよね。
基本の基本は、本当に常に自分の健康を意識すること。体を大切にすること。食事、睡眠、休養。
これは本当に大前提ですが、それが完璧にできたら苦労せんわい!って話になりますよね😩
体が大変な時のサポートをしてくれるお薬をもっと皆さんが有効活用していただけるように、良い情報提供が出来るような薬剤師になれるよう精進して参ります💊
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