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私の仕事は必要不可欠?、病院ラジオ...先週のDearMedia Newsletter [2020.5.11〜5.15]

こんにちは、ディアメディアの味岡です。

ディアメディアでは、私が毎朝目にしている約1,000記事の中から、「ちょっと気になる情報」「最近話題のニュース」「面白いできごと」をピックアップしてお届けしています。

そのDearMedia Newsletterの一部をご紹介します。

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私の仕事は必要不可欠?—5月11日配信

ここ数ヶ月の急な混乱によって世界中で何百万人もの人々が、
同時に同じ疑問を心に抱きました。

「私の仕事は必要不可欠なもの?」と。


アメリカでは、3.5%だった失業率がたった2ヶ月で14.7%まで伸びて、
2050万人が職を失ったと報じられています。

ちなみにこの数字は、東京都の人口の2倍弱の人数です。


毎日たくさんの海外の記事をチェックしていると、
その感情の流れのようなものも一緒に流れてくるのを感じます。

私たちはそろそろ、悲観したり怒ったり嘆いたりする段階を抜けて、
現実に起こっていることを受け止め、
次に進むべき道を見つける時期に来たようです。

“エッセンシャルワーク”という言葉が
すっかり耳に馴染むようになってきた今、
自分の仕事と向き合って「何が必要なのか」を
様々な側面から考える人が増えました。

そこで今日は、
仕事に関する”エッセンシャル”について考えるための記事を見つけたので、ピックアップしたいと思います。


essential【形】
1. 絶対必要な、絶対不可欠な、
欠くことのできない、必須の、最も重要な、
肝心な
2. 本質の、本質的な、根本的な、基幹的な
3. 《植物》エキスの、エキスを含む

多くの人は、毎日働くことは必然だと思っていました。

しかし、解雇や休職を余儀なくされた人たちは、
そうではないことに気付かされました。

定期的にオフィスに行ったり、クライアントとテーブルを囲んだりしていた人たちは、
今その時には考えられなかったような方法で仕事をしています。

新たに在宅ワークをし始めた人たちは、
プロフェッショナルとしての生活と家族の生活との、
根本的な衝突を経験しています。


何かが大きく変化して現状に疑問を抱くようになる時、
「規範」そのものが奇妙に見えてきます。

イギリスのケント大学の社会学の教授、Tim Strangleman氏は
「仕事の社会学」を専門としており、
「仕事」は、パンデミックによって規範性が破られてしまった完璧な例だと言います。

どういうことかと言うと
一方では、起業家が小規模事業の崩壊を目の当たりにし、
芸術家やスポーツ選手が自分たちが目指してきたキャリアが衰退するのを
目の当たりにしています。

しかしもう一方では、
政府が健康を犠牲にしてでも出勤を続けるよう要請するほど、
仕事が重要視されている人たちがいます。

医師、看護師、介護福祉士、救急救命士などは、
社会が機能するための重要な職業として
つねにリストのトップにい続けてきました。

しかし今では、食料品店の店員、配達ドライバー、
サプライチェーンを機能させている人たちがそこに加わっています。

それ以外の人々は、
以前と比べて労働の価値をどのように認識するべきなのか
変化に気づいています。

つまり、多くの人々が
自分自身の労働の目的と価値について疑問を持ち始めています。


私たちの多くは、特定の仕事や分野の選択(例えば「この会社に留まるべきか?」「建築家として再教育を受けるべき?」など)
については考えますが、
「なぜ働くのか」についてはあまり問いかけません。

経済的な必要性から、
そうしなければならないという前提があるからです。


自分の仕事は、自分の人生に必要不可欠なのか?

自分の仕事は、この世界にとって必要不可欠なのか?

といった、大きな質問をすることはほとんどありませんでした。


しかし、コロナウイルスによって、
政府の必須職業リストにない仕事に就いている人たちにとって
この質問は、現実的かつ実存的な価値に繋がっています。

ある人にとっては、失業者の列に並ぶ時、
別の人にとっては夫婦間での家事や育児と収入の分担の不公平さに気づく時、
または、自分の仕事がいつ再開されるかと待つ時間に
仕事の世界と自分が引き裂かれた痛みが現実として襲ってきます。

---中略---

2011年の3月、東日本大震災によって私も、
「人生このままでいいんだっけ」と感じてしまったひとりでした。

震災から生き方を変えた、とお話される方に何人も会ってきましたが
それと同じことがいま全世界的に起こっているのかと思うと
それ自体がものすごいパワーだなと思います。

それは何かというと、自分の本音を見つめて、我慢するのをやめて
いつ死ぬかわからないんだから、好きなように生きようと思う人が
爆発的に増えるということです。

・・・以下、省略・・・


美女とブスとダイエットの話—5月13日配信

「どうせ」という言葉が嫌いです。

この短い3文字のなかに、決めつけ、諦め、拗ねという
なるべく近くに来てほしくない三大要素が詰まっていて
その破壊力に嘆息するほどです。

このニュースレターでも、何度か「容姿」のテーマを取り上げていますが
容姿に関することは、この「どうせ」が出没しやすいエリアでもありますね。

今日ピックアップするのは「どうせ」にまみれた女子高生と
その親友の女の子が入れ替わってしまうという
Twitterで話題になった漫画の物語。

男性だと”美人”に当たることは
“収入”や”キャリア”といったところでしょうか。

「美人はもともと美人なのではない。美人になる努力をしているのだ」
とはよく言われていることですが、
入れ替わってしまった2人は美人になる努力に関して
どんなことを経験していくのでしょうか?


とみちゃんと乙女ちゃんは、小さな頃からの親友です。

同じ高校に通う2人はお昼を一緒に食べますが
とみちゃんはダイエットをすると言っているのに、
パンを6個も食べながら乙女ちゃんのお弁当を見て、

「美人はいいよね、そんなんでお腹いっぱいになってさ」と
言い放ちます。

むっとした乙女ちゃん、
「ダイエットに協力するって言ったからパンは没収します!」
と奪い取ると、
それを聞いていたクラスメイトが、

「とみちゃん、ダイエットだって。大変だね~」と言い、

それが耳に入ったとみちゃんは
「笑ってんな!?あいつがダイエット?とか笑ってんな!?しねぇよ!」
と猛烈に拗ねてしまいます。

そのまま教室を出て立ち入り禁止の階段で残りのパンを食べていたら
乙女ちゃんが追ってきて、
拗ねに拗ねたとみちゃんは思わず、心の内を吐露します。


「確かに美容に目覚めたのは私が先だった。

何も知らない乙女ちゃんに得意になって教えていたら
あっという間に追い抜かれて私は女としてのやる気も自信もなくして
今じゃ乙女ちゃんの引き立て役だよ!!!」

そのまま逃げるように階段を駆け下りるとみちゃん。

追いかける乙女ちゃんは
「私とみちゃんのことブスだと思ったことないよ!?」
と告げます。

美人はこういうことを言う…と思いつつ、
そのまま一緒に階段を駆け下りると、そこには看板が。

『2人で降りるべからず。万一降りた者 ふたたび上がること』
と。

気がつくと、2人の体は入れ替わっていたのでした。

---中略---

美人を保つには努力が必要、はそのとおりだと思いますが
私は、この話から受け取るべきことは「正しい努力」をしなさい、
ということだと思います。


人はなぜ、一度はやろうと決めた努力を
途中で諦めてしまうのでしょうか?

それは、怠惰だからでも誘惑に弱いからでもなく
「結果が出ないように見えるから」だと思います。

結果が出ないのはなぜかというと
・努力の方向が正しくないか
・目標に無理があるか
そのどちらかです。

・・・以下、省略・・・


病院ラジオ—5月15日配信

ラジオはなぜか、テレビと比べると、
歌になったり小説の題材になったり、ロマンチックでノスタルジックな感じがするメディアです。

私もラジオに関する思い出がたくさんあって、
トップエピソードは、中学生の頃、当時好きだった学校の先輩が深夜ラジオを聞いていると知り、
そのラジオ番組を聞きはじめDJがリスナーに直接電話をかけるコーナーにハガキを出したらそれが当たってしまって、生出演したことがありました。

朝食の支度をしながら母親が聞く、AM放送、
受験勉強をしながら聞いた、深夜のトーク番組、
長距離で移動する車の中で聞いた、外国の放送のようなFM放送など

ラジオに関する思い出は、
その場面が色鮮やかに思い出せるようなそんな懐かしいものが多いです。


The New York Timesは最新のニュースも報道するのですが、
短編小説のようなコラムや独自の視点のオピニオン記事も多く
タイトルからもそれが感じられます。

今日ピックアップするのは
「病院を元気にする、小さなラジオステーション」
“The Tiny Radio Stations That Lift Spirits in Hospitals”
というタイトルの記事です。

病院、ラジオ、小さなお部屋。
そこでどんな物語が始まるのでしょうか。


Steve Coulby氏は、
イギリスのノッティンガム病院のラジオDJです。

彼は、コロナウイルスと闘っている患者からのリクエストを
読み上げました。

「ブライアン、あなたは「何かジャズを」という
リクエストで、私に責任感を与えてくれました」

Coulby氏は、その日の大半を
ブライアンさんの回復に繋がりそうだったり、少なくとも、
気分を盛り上げてくれそうなぴったりのジャズの曲を検索して過ごしたと
リスナーに向けて話しました。

そして彼はIsaac Waddingtonの"Let Me Into Your Heart"をかけました。
https://youtu.be/54EIQpieSc8
(素敵なラブソング!)

イギリスのホスピタル・ラジオ局は、
ボランティアのスタッフによる小さな仕組みで、
入院患者でなければ存在を知ることはないでしょう。

患者は通常、ベッドの横にある
エンタテインメント・ユニットに接続されたヘッドフォンを使って、
音楽チャートや昔のヒット曲を中心とした番組を聞くことができます。

病棟や救急室の待合室のスピーカーから、番組が流れる場合もあります。


ホスピタル・ラジオはこれまで何度も、廃止するべきだと
議論になっています。

音楽やラジオアプリで埋め尽くされたスマートフォンの台頭により、
患者がホスピタル・ラジオを必要としなくなり、
資金調達に苦労しているラジオ局もあります。

しかし、病院放送協会によると、まだ200以上の局が存続していて
彼らは、このパンデミックの時にこのラジオがなければ
孤独になるであろう患者に人間的な繋がりを提供しており
これまで以上に有用であることを主張します。

---中略---

病気を数分間忘れられる、その瞬間のために
ホスピタル・ラジオは放送をし続けるというのは
音楽とラジオが持つ効能を良く表現した一文だと思います。

以前、このニュースレターでも、
音楽が脳や感情、健康に与える影響についてどのような研究がされているか、というニュースを取り上げたことがありましたが

(This concert hall measures your brain waves and heart rate during performances
https://www.fastcompany.com/90425146/this-concert-hall-measures-your-brain-waves-and-heart-rate-during-performances )

これは、
「感情表現を込めた演奏をした方が演者同士が次の動きを予測するようになる」という研究結果に関するニュースで
つまり、音楽には共感能力を高める作用があるのではないかと推測される
ということを書きました。


音楽が振動によってその作用を及ぼすように、
ラジオは、過去の思い出の場面と繋がってそのときの感情が引き起こされるので、
今の痛みを忘れる、という意味においては2重の効果を発揮しそうです。


そして、リクエストをしてそれを叶えてくれるシステムというのは
神様にお祈りをしてそれが現実になる、というプロセスそのものです。

人はそこに奇跡を見て、
その瞬間、守られているという安心感を
感じられるようになるのです。

・・・以下、省略・・・


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