月にワガママ

月へ

暗闇のなか


柔らかなグラデーショーン浮かべ
届かぬ距離を優しく浮かぶお月様

見上げてみれば
いつも通りのうしろ姿

その裏側を覗いてみたい
その魂に触れてみたい

引力を奪われ
重力を離れて
あなたのところへ
飛んでいきたい

・・・・・・・・・・・・・・・・・。

昨夜みた夢儚くいつもの光景が拡がっていた。

子供達は朝から寝転んでスマホをいじり
パパは会社に行く準備に忙しく
そして、蝉は競うように鳴いている。

私はいつものように朝ごはんの準備をしている。

これが世に言う幸せと言うものなのだろうか?

うん、きっとそうに違いない。

けれども時々私は家族の生活パズルを構成する為のいくつかのピースを埋める為だけに存在しているのではないだろうかと感じる時がある。

ああ、月に逢いたいな、今夜こそは。

浮き世離れの届かぬ想いを胸に秘めているワタクシ


(T.T)(T.T)(T.T)

                      。