399 scraivの野望と未来~とある浮気の顛末~

実は、浮気をしておりました。もっとも、投稿サイトの浮気であって、人ならぬ道、間違いを犯したというわけでもないのですけども。

その『浮気』について、いろいろと解説したく。note様の土俵を借りておいて何という話だ、ではございますが。テキストに起こしてみたく思います。

皆様の中にも、こちらのサイトをご存知の方がいらっしゃるかと思います。

scraiv。『読むyoutube』を目指すとうたい、昨年末頃からβテストを続けているサイト様でございます。

南雲はこちらに12月頃登録し、2月頃から本腰を入れ始めました。

また、サイト様はいくつかの紆余曲折を経ながら、3月下旬よりβ2テストへと移行してらっしゃいます。

こちらのサイトにはいくつかの特徴がございまして。それを挙げますと。

・完成品志向
・パートナープログラムによる収益化可能性
・エッセイ・日記・ブログの禁止(3月下旬以降。後に解禁の可能性あり)

となります。

では、その解説から。

・完成品志向

scraivでは「小説家になろう」様や「カクヨム」様と異なり、完結作品を求めています。
小説は1記事2500文字以上、写真集やイラスト集については1記事10枚以上の画像が備わっていることが最低基準となっております。

また後述しますが、パートナープログラムへの参加を試みる場合。分割投稿は1記事7500文字以上or画像50枚以上でないと認められません。
更に言いますれば、一度投稿した記事は編集することが不可能になっております。バックアップを訂正して載せる他ありません。

つまり。
『読者の反応を見て徐々に完成させていく、当世WEB作家の方式は不可能』
であります。また、細かく区切ってその回ごとにヒキや山を盛り込む方式も不可。
求められているのは完成品。例えば賞に出して落ちたもの。例えば既存完結作品の加筆修正ブラッシュアップ版。例えば同人誌のWEB版。そういうものが、求められています。

それでは、次に参ります。


・パートナープログラムによる収益化可能性

はい。これがscraiv最大の特徴と言っても過言ではございません。
noteでも自分で売値をつけることによって収益が見込めるようになりますが、scraivでは『条件を満たすこと・満たし続けることによって』売値を付けずともPVなどを元に収入を得られる可能性がございます。
現在は現金ではなくamazonポイントですが、後々現金に移行していく可能性もあるとのこと。

無論条件は厳しいです。ある程度以上の投稿速度と人気が求められます。ぶっちゃけ万が一西尾維新先生がいらっしゃったら、サイトの構造がひっくり返るレベルで全部持っていかれると思います。当たり前だけど。
また先述の通り分割投稿に厳しい制約がございます。『条件を満たすために不自然な分割をしてはならない』とのことですが、完成品を章ごとに分割するなら通りそうだというのが南雲の個人的な見解です。

とはいえ、現状において投げ銭や購入以外で収益化を見込める小説系の投稿サイトはあまり見受けられません。早い話がファーストペンギンです。後述する要素に合致するならば「GO!」だと南雲は思います。


・エッセイ・日記・ブログの禁止(3月下旬以降。後に解禁の可能性あり)

noteクリエイター様にはかなり痛い話かもしれませんが……この通りです。まあ紆余曲折の末にこうなってしまったのですが、その分「簡単に書いてお小遣いを稼ごうなんて言わせないぞ」という運営の強い意志が見えてくる要素であります。

一応徐々に復活させる予定もあるようでして、今後の展開が気になるところですが、ひとまずは近況報告とかは個人ブログやTwitterでやるのがよろしいかと思います。


・ここまでの南雲の所見

はてさて。長々と特徴について語ってきましたが……。南雲の感想としてはコミケ(コミックマーケット)のようなものだというのが現状です。
ここに至るまで、南雲も勘違いした使い方をしたことがあります。ですが、運営氏の主張を聞いて、方針を聞いて。大いに納得をしております。共感しております。
よって、仮に南雲が続けられずとも。後に続く方によってscraivが盛り上がって欲しいと思いを込めて。この発信を書き始めたのです。それでは、更に続きを。


失敗しないためのscraivに向いた人向いてない人

向いた人
・既に完結作のある方
・公募落選作品のある方
・今までに書いた文章でお金を得たい方
・自分の文章に自分で値をつけるのが怖い方
・商業に載せにくい尖った作品を書く方

特に四番目の方。踏ん切り時だと思います。電書やデータ出版、投げ銭といった方策が確かに当代にはございます。
ですが、値を付けずになんとかしたいと思った時。売りつける形になりそうで怖いと思う時。scraivなら値をつけずに出品することが可能です。可能なんです。南雲も値付けが怖かったんです。
なのに、プロモーション企画とはいえ、ポイントを頂くことができました。貴方なら、もっと上に行けるかもしれません。

そして五番目の方。貴方の作品が、収益に変わる機会です。このチャンスを逃して、なんとする?
「趣味」と言い切れるのなら、南雲はなにも言いません。ですが、想いがあるのなら。南雲は背中を押したいです。もしかしたら、scraivがユートピアになるかもしれないので。

あ、アダルト作品は規約上NGなので。ごめんなさい。


向かない人
・読者の反応で編集したくなる人
・書き溜めしないライブ式連載主義作家
・運営のフットワークについて行きにくい方
・運営の一言一句が気になっちゃう方
・個人運営に不信感のある方

特に三~五番目が重要になります。大事なことを言い忘れていましたが、scraivは個人の方が開発・運営をしておられるサイトです。
上2つは作家方針の違いでなんとかなりますが、下の三点についてはかなり考えた方がよろしいというのが個人見解です。

と、言いますのも。運営はアツく、フットワークが軽いのです。日進月歩の勢いでサイトの細部が変わっていきます。
朝令暮改とは言いませんが、「ヘイトや政治系記事が増えたことによる方針変更のためのリセットにより、一夜でサイト内の作品全面非公開」となった事例や、アツさが余って強めの発言が出てしまったりする事例が。過去にわずかながらございました。
運営はもちろん悪くはないのですが、いわゆる離脱事例の発生率がわずかに高く見える部分がございます。

まあなんと言いますか。ある程度のおおらかさが必要になるというのが個人的見解でして。南雲ももしかしたら既にパートナーになれないかもしれないというところにいるかもしれません。可能性が拭えません。

もしかしたらこの記事でアウトになるかもしれない。なんてね。


とにもかくにも。南雲の数ヶ月に渡る「浮気」について、一筆書かせていただきました。日刊南雲を疎かにしたお詫びとはなりませんし、よそにユーザーを連れて行こうとする形にはなっておりますが、何卒ご寛恕いただけると幸いです。

おわれ

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