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今からあなたを番号で呼びます#40 〜この日を待っていた〜

おばさまが居なくなった次の日。


変わらない日常。

ひとり増えるわけでもなく、安定の3人だった。



右隣の居室は、点呼を聞いている感じ5人いるみたいだった。

左隣の居室には、4人。


つぎ、留置場に来る人がいたら絶対に私達の居室な気がしていた。


にしても、5人は居すぎ、、、。
圧迫感がすごそう。

3人で広々つかえている今の現状に感謝していた。



あと、2日でお風呂にはいるタイミング。


この前、リンスインシャンプー使い切って捨てたから保釈されなければ買わないといけなくなる。

洗ってもギシギシで私生活では絶対に使わないから無駄に買いたい!

どうなるのか、、


私の保釈をまっている間、やっと家族から手紙の返信がやってきた。


受け止められなくて、手紙書く手は震えて返信するのに時間が必要だったと。



コカイン女子にも両親から手紙が届いていて泣いていた。
待っているからねって書いてあったらしい。

彼女のご両親は、理解をしようとしているのか。



私の両親からきた手紙には、わたしの批判しかなかった。


あれだけ、絶望に落とされていた時
2回目逮捕で接見禁止がとれた反動で
毎日毎日手紙を送って助け舟をだしていた私の気持ちを1ミリも理解しようとしてくれない内容。

読みたくなくなった。


彼女のご両親とは正反対だった。


わかってくれないなら、全て書いてやろうと両親に私の留置場での生活を手紙にした。


何時に起床して、何をして。
ご飯はこんなの食べていて、ちゃんと食べている事。
元気で生活していること。
時間をこういうふうに使って過ごしているよ、、と。


その手紙の内容は担当にチェックされた結果、流出してはいけない内容が多く、8割ほど黒く塗りつぶさないと出せないと言われた。


あら(笑)


私は消していい許可をして、担当が駄目な文章をボールペンでグリグリに消したあと油性ペンで太く塗りつぶし真っ黒にしていた。



その穴埋めみたいな手紙が面白く思えてきて、何がいいたいのかわからなくて逆に心配させる手紙になっていた。



しばらく、コカイン女子と笑いのネタになるほどジワジワ面白かった。



コカイン女子が取調に行って帰ってきたとき、すごい情報がある!!と教えてくれた。

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