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今からあなたを番号で呼びます#29 〜夫に近づけた〜

昨日、刑事から明日は地検だから。と言われていたので
朝ごはんを食べて護送バスが来る前に腹筋したり自分の時間をギリギリまで楽しんでいた。


なぜなら、護送されてバスで地検に行く場合は
他の留置からきた女子も合わせて、みんなが終わるまで帰宅できない。
木椅子にずっーーと座って待っていなければいけない、究極の暇。


午前中に検事を呼ばれた日には地獄。
時間も教えてくれないので、お昼たべて水をもらう時に地検担当の腕時計をみて時間を把握していた。


でも、昨日の再逮捕から夫と同じスケジュールで動くので少なくとも地検と地裁の日程は一緒。

地検に行けば、廊下でばったり夫にもしかしたら会えるかも?なんて期待をしていた。



9時すぎ、留置担当が迎えにきた。

トイレを済ませて、いってきまーすと同室の子たちにあいさつ。

いってらっしゃーい。がんばってね!
って、もう家みたい(笑)



留置にきて1ヶ月以上たって、ここでの生活はかなり慣れてきた。

ただ、夢は追いかけられる夢ばかりで寝起きの気分は最悪。夫にでてきてほしいのに一度も夢であったことがなかった。



場外にでる扉の前にある長い木椅子に、ずらーっと誤送される人の手錠が用意されていた。

今日は多いな、、、


指定された場所に案内されて、靴下を脱いでボディチェック。

終わったら、手錠をかけられる。


ハンカチと大量のチリ紙を、手錠をかけられた手でなんとかポケットに詰め込み
パンパンになった状態で地検へいく。

手錠をかけられる前に、ボディチェックされたあとの乱れたスウェットを直しておかないと、Tシャツをボトムの中に入れる行動ができなくなるのでダラしない感じに見えてる人はたくさん居た。



わたしはもう場外でる準備何回目?という感じだったので、Tシャツもいれて冬の寒さが厳しい外にでる準備はできていた。


護送される人は準備ができているけど何かを待っているのか、出発しない。


と思っていたら、細くてか弱そうな子がやってきた。


担当が、生理なのにナプキンつけてないのよ!この子!
いま着替えさせてた!時間、間に合う?



担当 男から行ってもらう!


バタバタしていた。



その子のポケットからは使って丸めたナプキンがでてきてた。

ハンカチとチリ紙をいれるときに、もっこりしているポケットに担当がツッコんだことで出てきたみたい。


担当3人くらいで、その子を護送するために手錠つけてロープ回して準備をしている。



担当 ナプキン持たせるんじゃなくて、オムツにする?変えないんじゃないの、この子。

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