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流産と精神症状

こんにちは。フリーライターの小澤志穂です。
第一子を出産後に妊娠はするものの、子宮外妊娠や流産を経験していることをnoteにつらつらまとめてきました。

今回は、流産と精神症状についての話です。

結論から先にいうと、私の場合は今のところうつなどの精神症状はありません。

ただし、人によっては流産直後だけでなく数ヶ月後にPTSDやうつ病を発症する場合もあります。私は大丈夫!ではなく、「自分もなるかも?」と頭の隅にとどめて、異変を感じた場合にすぐ行動できるだろうかと情報収集をしているところです。

流産・死産を経験した方のメンタルの有病率は下記の通りです。

体外受精IVF、顕微授精ICSIで妊娠判定検査実施後の有病率
• (軽度含む)うつ病発症 女性:4人に1人 男性:10人に1人
• (軽度含む)不安障害発症 女性:7人に1人 男性:20人に1人

流産後の有病率(24週以前の流産(子宮外妊娠含む)した女性737人のコホート研究)
• PTSD 1か月後:29%、3か月後:21%、9か月後:18%
• 中~重度不安 1か月後:24%、3か月後:23%、9か月後:17%
• 中~重度うつ 1か月後:11%、3か月後:8%、9か月後:6%
➡ 流産を経験した女性は長期にメンタルヘルス不良

厚生労働省「不育症とこころのケア」より抜粋

妊娠を強く希望している夫婦にとって、妊娠判定後の喜びの後に流産・死産を経験する喪失感は計り知れません。

特に女性の場合は流産・死産の診断後に手術や産声のない出産をしなければいけない場合もあり、心身の負担は大きいといえます。

とはいえ、その経験を気軽に誰かに話すことも難しいものです。

「妊娠初期の流産はよくあることだから」「また次があるよ」など励ましのつもりでかけられた言葉に傷付く人もいるでしょう。


▼流産や死産を経験した人たちの声


病院によっては「不育症 個別カウンセリング」で専門家のカウンセリングを受けられたり、「サポートグループ」で同じような喪失体験を持つ方同士で、お話をした り他の方の経験を聞いたりすることができます。

また自治体によっては不妊症看護認定看護師による無料面接相談を実施しているところもあるので、自分のタイミングで相談してみるのもいいかもしれません。

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