【2Pick/プロリーグ】第3節 自分の試合の振り返り vs 真春【さに視点】

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フレーバーテキストにも「死因にもなる」って書いてある。

さにです。
これから振り返る試合が第3節のベストバウトに選ばれました。応援してくださった方、選んでくださった方、ありがとうございます!
間違いなく見ていて面白い試合ではあったと思うのですが、ミスっている(後述)試合でこういうのに選ばれるとちょっと後ろめたいというか、「精進しなければな……」という気持ちになります。「面白い試合と(お互い)完璧な試合は必ずしも一致しない」んだなあという当たり前と言えば当たり前の発見もありました。選ばれるプレイヤーとして胸を張れるよう頑張ります。
「こういうプレイの綾があるから、勝負が揺れてお互いの感情が勝負に絡んだりもしてこの世界は面白いんだ」という感じの認識はあります。(ウマ娘に感化されたかもしれない……)

※各場面時間指定のyoutubeアーカイブの埋め込みリンクでお届けします。

デッキについて

デッキ全体のまとまりとしては中の上くらい。
カードは強いんですがバランスが悪いです。主にドローソース不足と序盤札不足、そして疾走打点不足の3点。
フォレストさんの試合を見て🐝🐝🐝って言ってたらこっちにもいっぱい来ました。《陽光のエルフ》もいっぱい来ました。

今回はピックから怪しいところがたくさんあります。自分はこちらと確信しているものも含んでいますが長くなります。

1-2枚目(ローフラセン-シャムシャマゼノサジ)

右。
《ローフラッド》の評価は低めです。「そこそこ当たるクラスの中ではウィッチとビショップにしかエンハンスでは勝てない」という認識(進化はそこそこ強いですがコンボ+進化要求は競合しがち)。《シャムシャマ》もまあまあ弱くて《セン》は結構強いんですが《ゼノサジ》の一番に譲りました。

7-8枚目(レインディアサボテン-パトロールトレント)

左でしたがやや右っぽい。
《サボテン》が高めで《パトロール》が低めです。《レインディア》と《トレント》はどちらも基本やや弱い認識。検討では右派が優勢だったのでパトロールを少し上げるべきかなという結論になりました。

13-14枚目(ウィスパラーたぬき-ドワーフレインディア)

左でしたが右っぽい。
《ブルームドワーフ》が頭一つ抜けて強いんですが、《レインディア》が2枚目で《陽光》も含めて5コスが被りすぎているのがまあまあ気持ち悪い。プレイ数が稼ぎたくて《ウィスパラー》の価値が少し上がっているもののドワーフも3コス2プレイ+カード1枚、リソース追加ということでそこに大きな差は無いという結論。この状態からは実際とった左でもギリいいんですが、7-8枚目で優勢だった右派に「さっき右いってればここも右いけたよ~」とつつかれました。痛いやめて。

15-16枚目(ワイルドリーダーレオネル-悪神ブロッサム)

右。
《レオネル》《ギガンティックブロッサム》が同じくらいのランク、《ワイルドリーダー》《悪神》も単体の強さは同じくらいという認識ですが、ワイルドリーダーに新弾ボーナスがかかっており、後でもう一回出てきた時に悪神とコンボすると出力が爆発的に上がる点で右が優勢。
oyaさんの試合でも活躍していましたが悪神が認識より強い話はあるかもしれません。このデッキでもカード1枚で陽光やレインディアが起動できるのは偉い。でも置きづらい。

25-26枚目(ドワーフ蜂-サボテンアサルト)

右でしたが左っぽい。
まず《蜂の襲来》《フェアリーアサルト》の比較の話をします。
蜂は単体で面を作るパワーカードかつ3コスト・5コストで緊急回避として使えるオールレンジカードです。横並びにだけ少し弱いですが。
アサルトはエンハンスでの盤面の出力はやや蜂に劣りますが、4コストでの盤面形成・横処理、そして《アリア》《ソーン》《セッカ》等との強烈なシナジー(こちらが大事です)で見た目より加点が入り蜂と競るくらいのカードです。早い段階ではこちらの方が好き。
今回はアサルトとシナジーを形成するカードが特になく蜂が3枚ある状態です。この2枚のここでの比較は一長一短といった感じ。
そして《ギタリスト》《ヴァーミン》《料理人》をピックしており《サボテン》のスコアが上がっています。上がっているのですが、手札が潤沢でないとサボテンは強く使いづらいこと、《ブルームドワーフ》の素のパワーとリソース性能などから左が正解ではないかという結論になりました。サボテンが好きすぎた
実際のアサルトとサボテン自体はまあまあ偉い働きはしました。

27-28枚目(ウェルダー捕食-癒しの波動陽光のエルフ)

右でしたが多分左。
基本思想として「《捕食》《ワンダーツリー》等で引いたカードよりその場で投げる《陽光》の方が強い」というものは持っており前半はそれでいいと思うのですが、4枚目ともなると流石にかさばります。そしてこのデッキは手札と低コスト域(またはトークン)が足りず陽光のコンボ効果を上手く起動できない形になりやすいです。
《ウェルダー》は弱く《癒しの波動》は1枚ならまあまあ強い、という話もありそれも多分合っているのですが、そこまで加味してもここは左で捕食を取った方がいいと思います。

29-30枚目(ネルシャスラッシュ-開花ゼノサジ)

左。
《ネルシャ》が中盤のターン埋めとコンボの起動に役立ちそうなのと、横のネルシャ+《悪神》で起動できる可能性がある《エレメントスラッシュ》の価値が少し上がります。逆に《ゼノサジ》は少し進化を振れるか不安な見た目(手札戻しもバイクも無いですし)。《妖精の開花》は使いづらく基本低評価です。進化1つを誤魔化せるのでこのデッキでは無くもないような気がします。

全体として、検討で結論付けた側にいっていれば一回り強いデッキになった気がするので、反省点(ピックは基本「悪い」と明確に結論づくものではないのですが負寄りのフィードバックといった感じ)多めのピックでした。最後のシルバーを左にいくだけでだいぶ違ったのは要修正。

手札交換について

4枚被りの《陽光》は5で是非投げたい訳ではなく、被ると困るし戻してもまあまあ来るというような認識で戻します。
《ネルシャ》はこのデッキではリソースを多めに持ちたいため基本的にエンハンス運用のカード。5ターン目のカードかつ余った2~3PPにカードをくっつけないといけないのでハードルが高く戻します。
《アサルト》ですが、このデッキは2~3コスの序盤札がかなり少な目なため、そこで(引けずに)パスしてできた隙を誤魔化すためにキープしました。探しに行くのか誤魔化すのか、本当に誤魔化せるのかといったところは常に天秤です。今回であれば「2コスまたは3コスまたはサボテンを1枚引けば多分誤魔化せる」といった感じ。

プレイングについて

※この項の「結論」的な択は基本的に自身の調整チーム内で見直して出たものを述べていきます。

1T

《ゼノサジ》を置くかどうかと《サボテン》を投げるかどうか。
まずサボテンですが、2プレイの起動および《ギタリスト》《ヴァーミン》《料理人》の起動に関わるので盤面が許す限り持っておきたいです(今回の展開であれば2コスを引いたら7Tくらいまで温存するなど)。基本的にはゼノサジを投げなくてもサボテンは投げないと思います。
そして結晶ゼノサジを投げるかが難題。思考としては
・サボテンと《アサルト》があるので最悪その2枚両方を投げれば4Tまでの盤面はなんとか耐えていそう
・《陽光》のコンボ効果が使えるようになるのがおおむね7~8ターン目なのでそこまでの面を捌けなくならないように動きたい
・ゼノサジは6~8ターン目までどこで切っても進化さえ残っていればとりあえず1ターンやり過ごせるカード。相手の陽光に《ウィスプ》がいっぱいくっつくような強烈な面でも返すことができる
といった感じで、投げないことを決めました。
進化や序盤の動きを重要視して投げる判断もありかなとは思います。

2Tの余った1PPで結晶ゼノサジを投げるかもほぼ同様です。2コスで2/2、3コスで3/3が来てもアサルトと馬で5点出てなんとかなります。

5T

真春さんが《陽光》ケアの7/4《オイゲン》を立てたシーン。
手札に残った陽光は全部進化踏み倒しで起動できる可能性があるのと、進化差がつくのを重く見て《サボテン》《ヴァーミン》の択をとりましたが、検討では陽光進化5/6 1/1残し派が(「そっちの択もまああるけど」くらいのノリで)優勢でした。陽光3枚の手札より次に陽光かヴァーミンかの択が存在している方が柔軟に対処しやすいこと、先述のサボテンシナジーカードの受け、単に場に5/6があることが先攻5ターン目には強いことなどが理由になります。自分も《ギタリスト》はかなり受けておきたかったのでそれでいい気がします。
陽光ケアされたことに順当に呼応しすぎて陽光を投げられなかった、と反省してもいいかもしれません。このカードケアされても強いんだ。

ここからしばらくは順当に強そうなカードを投げていきます。6T先《ゼノサジ》でないのは場に残った《フェアリー》を使って進化無しでゼノサジを投げられる可能性があるからです。

10T

ここからプレイングがだいぶ怪しくなります。相手の手札が少なくなると気を抜く癖があるかもしれません。

もう乗り物も《冒険者》しか受からないし盤面も狭い(《陽光》が投げづらい)ので《ギタリスト》はまあ投げるとして、ドローで《原始の悪神》が見えたので《シャムシャマ》を1/1処理のために投げるのがだいぶもったいないです。悪神が載れば4~6プレイまで見えてそうなるとバリューが段違いになるので、1/1を処理しながらライフを詰めたい強い理由が無い限り温存でしょう。
どっちにしても次のターンリーサルのある面は作れないので、陽光起動の余地は残してボードロックにならない動き(別になっても今期は《オウルベア》とか無いのであんまり負けになりませんが暇なら悪神は出したい)、《侵食》エンドなどがいいでしょうか。《ウィスプ》も一応《陽光》などで面倒くさくなる可能性があるので上から踏んでおくのがいいでしょう。

11T

ここが一番よくないターンです。そもそも自分のプレイが選択肢に昇ってはいけない。
一応思考回路から説明します。
まず考えたのが一番分かりやすい《悪神》+何か+《ミムルメモル》、盤面1つ当たっての処理(仮置き択としていいでしょう)なのですが、こうすると頑張っても盤面に残る打点が相手のライフと比べて2点足りません
そこで攻撃力が悪神より1高い《陽光》を使う択を考えます。ここまではまあいい。そこで時間切れを恐れてなんとなく面の強さと打点のバランスが取れていそうな択に流れたのがミスです。カードを使いすぎている。
陽光は上から踏むのが正解で、《ウィスパラー》当たり《フェアリー》《侵食》+陽光進化上踏みで相手のライフが12、盤面の総打点が12で足りています(侵食の代わりにミムメモで増やしたりもできます)。見えなかった時の妥協(?)択としてフェアリーミムメモ陽光顔顔などでも足りています。

このターンの択についてもう少し踏み込んだ話をすると、基本的には悪神のファンファーレが発動して陽光が2枚残る「悪神何かミムメモ」か、盤面リーサルがある中で盤面と手札のバランスが一番よさそうな「フェアリー侵食陽光」の2択になります。
この状況から相手がトップで逆転できる可能性のあるカードは、デッキに枚数が入っていそうな順にこんな感じです(他にもあるかも)。
・《ブレードエルフ》《ウィンドフェアリー》
・《フェアリーアサルト》《蜂の襲来》
・《大自然の捕食》
・《ギガントパスチャー》《ギガンティックブロッサム》
・《サハイスラ》《バハムート》
あった時の危険度順に並べるとバハムート>>捕食>>パスチャー≒ブロッサム>疾走>>サハイスラ>アサルト・蜂といった感じでしょうか。実はバハムートはどちらの択でも手札内のカードだけでは返らなくて死にます。
返しが大体共通になるものを除いた、悪神択と陽光択のメリットを挙げます。
悪神択
・サハイスラ・アサルト・蜂など面を作るだけの択に対して陽光が2枚手札にあるので逆転されづらい
・手札に残った陽光が悪神のプレイ数効果によりプレイしやすい
・実質12PPになるので読み切れていないカードに対して柔軟に対応しやすい
陽光択
・盤面干渉ができなければ次のターンに勝てる
捕食を基本的に5/1に撃たないといけないので逆転されづらい
(・盤面が強めなのでアサルトや蜂への耐性も大差ない)
と大まかにこんな感じです。今回は太字の項目に引っかかった訳です。

相手の手札が実質0枚の状況で、ドローされなければだいぶ紛れは少ないので基本的には陽光択が正解であると結論づけました。

12T

盤面リーサルが無くなるのが嫌なので嫌々《冒険者》を投げました。
相手真春さんだしここで《ウィンドフェアリー》引かれてて負けるかもなぁ……」とちょっと思っていました。

13T

フェイスorトレード。こっちへのリーサルのあるなしが変わるのと5/3に当たられるのも嫌なので上から取りました。最後の方はこんな感じの選択肢がいっぱい降ってきます。
《フェアリー》はデッキに1枚ずつ残っている《レインディア》《陽光》起動の種になるのですが、こういうゲームでは1点が場にあるか否かが勝敗を分けることも多々あるので投げました。正解かどうかは正直わからん。
14Tのフェアリー投げも同上。

15T

ミスってます。ミスったしそのことを相手のトップデックに怒られてます。
《フェアリー》を《蜂》に当てて《ネルシャ》5面展開が正解です。
フェイスorトレードどっちにしても次のターンのリーサルは無く、蜂が上から踏むことで面の残り方が変わってくるのでよくないです。

ミスに至る思考回路としては、
・最初、フェアリーで相手の《侵食》つきフェアリーを相打ち処理できると勘違いしている
・それによって変わる相手側のリーサルとこちら側のリーサルについて考えている
・しばらくして侵食がついていることに気づく。じゃあトレード対象が無いな(ここが違う)とリーダーを殴る
といった感じです。勘違いで時間をかけてしまい勘違いを修正することに気を取られて蜂を削っておくことに意味があるのに気づかなかったという展開。

16T

散々ミスり散らかしてきましたが最後《レインディア》に助けられました。
最後のターンにもフェイスorトレードがあります。
何枚トレードしても基本的に相手がリーサルを回避するための処理要求値は変わらないのですが、お互いのリーサルラインに影響が出ます。
こちらは2点削っておくと《ギガンティックブロッサム》を引いた時に返しでリーサルになる、ただし1体放置すると《ブレードエルフ》《ウィンドフェアリー》で逆リーサルになる、といった具合です。
正直相手の蜂のトレードがもうブレードエルフもウィンドフェアリーも無いよと言っているように見えたのですが、ブロッサムを引いたらそもそも盤面択でも8割方勝っていそうなので、不確定な相手のプレイングからの読みに頼らず即座の負けが無い択を取りました。

反省まとめ

・《サボテン》《パトロール》《ブルームドワーフ》あたりのピックの重みづけは要修正。
・相手の手札が少ない時こそ読みの深度を高めて負けない択を取る。《大自然の捕食》には特に注意。
・トレード、または面の使い方が複雑になるターンに思考爆発しがち。(すでにネメシス等で課題として認識していましたが)思考訓練を重ねる。
・《原始の悪神》のようなコンボカードは手札に来た時に思考を切り替えやすくしておく。

長々とありがとうございました。また新環境でお会いしましょう!

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