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【名大URA通信】vol.30「仕事は楽しく!目指すはURAのチームビルディング」

[1]【URAコラム】仕事は楽しく!目指すはURAのチームビルディング

片山薫(かたやま・かおる):兵庫県神戸市出身。神戸大学大学院工学研究科修士課程修了後、キリンビール株式会社入社。会社派遣で北海道大学にて博士号(理学)取得。社内ベンチャーから生まれた子会社に長く勤務し、技術職、営業、総務、企画とほとんどの業務を経験する。2019年より本学URAとして産学連携業務に従事。「仕事は楽しくないとダメ」がモットー。

ー片山さんはメーカー出身で、産学連携がお仕事ですね。

ー(片山)特に大企業との産学連携を企画・運営しています。産学連携につなげたい先生やシーズを発掘し、企業とコンタクトをとって共同研究プロジェクトを構築していく仕事です。

ーメーカーで商品を売る仕事と似ていますか?

ー(片山)「大学のシーズを企業に売り込む」という面で似ている部分もありますが、むしろ違いの方を強く意識しますね。メーカーでは「お客様に言われたことに合わせて売っていく」、つまり「お客様第一」という考え方でしたが、URAの仕事は企業側の要望だけを優先するとうまくいきません。先生方と企業の、両者が喜ぶゴールを目指すという考え方が必要ですね。それに気づいてからは、いい仕事ができるようになったかなと思います。

ーURAの仕事は、先生方との信頼関係の構築が重要ですよね。

ー(片山)以前こんなことがありました。ある企業との共同研究では、サポートするURAの活動費を研究費として計上していたのですが、次年度の研究費の縮小を要望された際、私はURA活動費の削減で解決しようと思ったんです。ところが共同研究の先生方は「URA活動費はきちんと計上すべきだ」と言ってくださいました。私たちの活動を先生方が認めてくれたんだなと感じた出来事でしたね。

(左)着任初日から書き溜めたノート。夏休みなどに見直して活動をリマインドする。
(右)愛犬「おと」のカレンダー。ジムに行った日にシールを貼る。プライベートの充実も大切。

ー企業で技術職や営業職だけでなく、総務や人事も経験されたそうですね。

ー(片山)はい、私は職場のチームが楽しく、良い雰囲気の中で仕事をすることが、とても重要だと考えています。URAは企業よりも個人が独立して仕事をする傾向が強いですが、誰でも悩みを抱えていますし、特に若いURAが育つには、気軽に相談できるチームでないといけません。私は同年代の同僚URAと一緒に年に2回、部門内の若いURAの話を聞く「メンター面談」をしてるんですよ。ただ一緒に雑談するだけですけど(笑)。でも意外にそういうちょっとした場が、チームビルディングには大切なんじゃないかな。

ー充実したセカンドキャリアを経験されているようですね。

ー(片山)いや、実は、私は今が自分の「ファーストキャリア」だと思ってるんです。企業時代は主に子どもを育てるために働いていました。子どもが独立した今が、自分自身のために働いている「ファーストキャリア」だと感じます。そしてこの先に、これまでの人生を活かした「セカンドキャリア」に進みたいなとも思っているんです。

ー片山さんにとっての「セカンドキャリア」とは、具体的に?

ー(片山)やっぱりチームビルディングですね。チームにとって”「緊急度」は低いけど「重要度」が高いこと“(cf.『7つの習慣』)に取り組むことが、長い目で見てチーム力を高めるためのカギだと思うんです。例えば学術研究・産学官連携推進本部のURA組織も、各部門の部分最適は意識されているけれど、URA組織全体の最適を意識した取り組みが弱いと感じます。URA組織全体のチームビルディングのために、何かできないかなと考えてます。

ーぜひ期待しています! ありがとうございました。

[2] 学術研究・産学官連携セミナー「科研費R4採択結果を踏まえての分析について」動画公開

11月16日に開催し学術研究・産学官連携セミナーの動画を公開しました。令和4年度の科研費採択結果から、本学が今後取り組むべき課題を分析していますので、お時間のある時にぜひご視聴ください(配信期間は2023年3月31日までです。)尚、学内かVPNからのみ視聴可能です。

[3] 名大発アカデミックフラッシュ 第17報

若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第17弾!
・日時:2022年12月20日(火)12:00~13:00 *オンライン
・発表:岐阜大学地域科学部・堀江美央 助教、名古屋大学高等研究院/法学研究科・古田拓也 YLC特任助教、名古屋大学ITbM・三城恵美 特任講師
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/13338.html

[4] 第90回名大カフェ「フランドルに花開いた美:ヤン・ファン・エイクが起こした芸術革命」

15・16世紀前半、フランドル地域を含むブルゴーニュ領ネーデルラント(現在のベルギー、オランダ、ルクセンブルク、一部フランスとドイツ)では、油彩技法を駆使した写実的な細密表現を特徴とする美術が隆盛しました。この初期ネーデルラント美術の創始者のひとりであるヤン・ファン・エイクは、その高い技術と斬新なアイデアによって芸術革命を起こしたといえるでしょう。ファン・エイクが生み出した美の宇宙へと、皆さまを御招待します。
・日時:2022年12月14日(水)19:00~20:00 *オンライン
・ゲスト:杉山美耶子(高等研究院/人文学研究科 YLC特任助教)
・対象:どなたでも(学生歓迎)
・申込・詳細:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/research-information/mcafe/event90

[5] 起業家育成「Tongali」オンラインイベント

■Tチャン「INDUSTRIAL TRANSLATION OF NANOPOROUS SILICON」
ナノポーラスシリコン材料の医療・ケア分野への応用について、英国のスタートアップや中小企業が海外企業との連携によって達成したビジネスモデルを紹介します。
・日時:2022年12月7日(水)18:30~20:00 *オンライン
・ゲスト:Leigh Canham氏(University of Birmingham, UK.)
・対象:どなたでも参加可
・言語:英語
・詳細・申込:https://tongali.net/events/tic2022-8th/

Tチャン「本当にキラキラ? 学生起業~学業と起業の間で~」
株式会社トライエッティングを学生起業して7年目を迎えるゲストが、これまで学業や起業の間で何を思い、実行し、ここまで来たのかなどについてお話しします。
・日時:2022年12月8日(木)18:30~19:30 *オンライン
・ゲスト:長江祐樹氏(株式会社トライエッティング 代表取締役社長 兼 CEO・CRO)
・対象:どなたでも参加可
・詳細・申込:https://tongali.net/events/tic2022-9th/

■Tチャン<海外編>香港
次世代が直面する未来は、不確実性と変化に満ちています。30年以上にわたりEdTech分野のリーダーとして活躍しているゲストが、教育の未来について、特にアントレプレナーシップ、テクノロジー、イノベーションの役割に焦点を当てながら、お話しします。
・日時:2022年12月13日(火)11:00~12:00 *オンライン
・ゲスト:Prof. Erwin Huang(The Hong Kong University of Science and Technology)
・対象:どなたでも参加可。特に大学生・大学院生。
・言語:英語
・詳細・申込:https://tongali.net/events/tic2022-intl-7th/

[6] 名大研究フロントラインPodcast

#76-スポーツ戦術の巧みさを、情報科学で魅せる
・情報学研究科 藤井慶輔 准教授

#77-フグ毒って匂いがあるの?フグと毒の関係に、意外な発見
・生命農学研究科 阿部秀樹 准教授

世論研究者、めざすはデータドリブン国際PR
・国際広報室 室長 Matthew Linley

[7] あいちサイエンスフェスティバル サイエンストーク動画公開

11月20日に会期を終了した「あいちサイエンスフェスティバル2022」。事務局主催/共催イベントの動画を順次公開していきます。現時点で公開済みの動画はこちらです。秋の夜長にぜひご視聴ください!

■サイエンストーク「気候変動の時代を生きる」
・環境学研究科 杉山範子 特任准教授

■サイエンストーク「微細藻類がカーボンニュートラルな食べ物や燃料になるための課題とは」
・工学研究科 神田英輝 助教

最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門 情報発信ユニット  
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp  電話:(747)6790

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