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6月の名大カフェは、老化のお話です

「自分の老化した顔、想像できますか?」

そう尋ねるのは、名古屋大学で老化を研究する野間健太郎准教授。

野間健太郎准教授(理学研究科)

見せてくれたのが、こちらの画像です。

野間准教授の未来の顔(シミュレーションイメージ)

世の中にはすごいアプリがあるようですね💦
「老化が他人事じゃなくなりますよ」と話す野間准教授は、神経(脳)の老化に特化した研究を行っています。

20代から始まるという脳の老化。大人のみなさん、人の名前をなかなか思い出せなかったり、小学生と神経衰弱をやってボロ負けしたり…、経験ありませんか?

「老化は避けることができない経年劣化と考えておられるかもしれません。でも、もしかするとそうではなくて、老化は我々の設計図または遺伝子に緻密に仕組まれているのではないか…と考えています。」

野間准教授は、7名のチームメンバーとともに、脳の老化の謎をひも解くべく、日々実験を行っています。

野間准教授の席のすぐ横には顕微鏡がスタンバイ. 観察しているのは…
左:理学部4年生の曽根琉生(そねりゅうせい)さん. 寒天培地の準備中.
右:ナイジェリア出身で技術補佐員のBinta Maria Aleogho(ビンタ)さん. 顕微鏡下で線虫を扱う細かな作業中.

みなさんが一心に集中力を注いでいるのは、線虫です。体長わずか1ミリながら脳を持ち、記憶や学習ができる優れたモデル生物です。線虫の生態については研究がとても進んでいて、全ての神経回路がわかっています。目的の神経細胞を光らせて観察することもできます。こういった線虫の利点を活かし、老化による神経機能の変化やその原因について探っているのです。

蛍光タンパク質で光らせた神経細胞を蛍光顕微鏡で観察します。
神経細胞を赤く光らせた線虫

どんな生き物も死を避けることはできません。同じように老化も避けられないのでしょうか?死のためには老いが必要なのでしょうか?野間准教授のお話を聞いていると、生物学からさらに深い領域に入っていくような感覚に包みこまれます。

6月の名大カフェでは、従来とはひと味違う新たな見方で老化の仕組みに迫る野間准教授をゲストにお招きします。今、老化はどこまでわかっていて、研究は今後どのような方向に向かっていくのか、ぜひお話を聞きにいらしてください。

名大カフェはオンライン開催、事前登録制です。下のポスターをクリックして、お申込みください。

名大カフェはオンライン開催です。
ご参加のみなさまのお顔が出ることはありません。

◯関連リンク
Noma Worm Lab(野間健太郎グループ @名古屋大学

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