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【名大URA通信】vol.28「研究者のぶっとんでるところを伝えたい」

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[1]【URAコラム】「研究者のぶっとんでるところを伝えたい」

丸山恵URA

丸山恵(まるやま・めぐみ):静岡県伊豆の国市出身。のどかな環境で自然に親しんで育つ。国内の大学で修士課程修了後、ミシガン州立大学で栄養学Ph.D取得。日本科学未来館科学コミュニケーター、フリーのサイエンスライターを経て、2020年4月本学URAに着任。保育園児から小学生まで男児3人を育てる母。

ー丸山さんは研究成果を社会に発信するアウトリーチ担当URAで、イベントやPodcastなどで情報発信していますね。学生時代は栄養学を専攻していたそうですが、なぜ今の仕事に?

ー(丸山)子どものころから家族の闘病を身近に見ていたので「食事で健康をつくりたい」と管理栄養士を目指しました。でも、大学3年で出会った研究室のボスとの出会いが人生を変えました。それまで出会ってきた「先生」たちとは違って、常識やルールにとらわれないところが、私にとっては、とにかくぶっとんでたんです(笑)。「研究者」ってこういう人たちなんだという衝撃を受けて、私もぶっとんだ人になりたい、と思いました。

ーそれで、まずは研究者としての道に?

ー(丸山)当時影響を受けた先生方はみなさん留学経験者で「アメリカに行くことがマスト」という雰囲気があったので、私もM1のときに1年交換留学でアメリカに行き、ドクターコースからはミシガン州立大学に進みました。刺激的で楽しい毎日を送る一方、日本語が恋しくて日本語のPodcastをよく聞いていました。その中の1つが、北海道大学のCoSTEPの科学コミュニケーションの番組でした。

ーそのころからPodcastを聞いてたんですね!

ー(丸山)Podcast歴長いんですよ(笑)。それで科学コミュニケーションに興味を持って、CoSTEPのオンライン講座を1年受講しました。帰国後は大学の助教ポストの面接も受けたんですけど、「自分は違うな~」という直感があって。そんな時に受けた日本科学未来館の科学コミュニケーターの面接で当時館長だった毛利衛さんとお話をして、「ココに決めた!」となりました。

イベント企画や取材時には愛用のiPadを持参する。
紙の手帳やノートより、IT機器の方がかさばらないので好み。

ーその後、フリーのサイエンスライターに?

ー(丸山)妊娠とパートナーの転勤を機に未来館を辞めて愛知県に転居し、2年間は子育てに集中しました。人間の体に興味があったので、授乳や子どもの成長をデータ化したりして、すごく楽しかったですね。そんな折に、未来館の知人からライターの仕事の依頼があって、それなら子育てと両立できるかなと思って始めました。そのころ、ITbMの伊丹先生の取材で名大に来たことがあって、研究環境も先生の人柄もぶっとんでいて、名大にすごくいい印象を持っているときに、ちょうど情報発信担当のURAの公募を知って、今ここにいます。

ー名大に着任してから、特に印象に残っている仕事は何ですか?

ー(丸山)名大に来たタイミングでコロナ禍になったので、「名大研究フロントライン」というYouTubeチャンネルを立ち上げて動画制作を担当しました。中でも、フィールドワークに同行させてもらったり、研究施設に特別に入れてもらったり、共同研究者も取材させていただいたりと、成果ではない「研究の現場」を見せていただけるような機会があった取材は、特に印象に残っています。

ー今はPodcastに注力されてますね。

ー(丸山)動画はどうしても公開までに時間がかかるので、もっとサクッと情報発信できるように、去年からPosdcastを始めました。合わせてnoteの記事執筆も始めています。
 動画、Podcast、記事、イベント、どれにも共通するのですが、私は研究者が大好きで、研究者のクリエイティブなところをもっと伝えたいと思っています。論文を読めばわかることよりも、論文を読んでもわからない「研究者のぶっとんでるところ」を、皆さんに伝えていきたいと思っています!

ーこれからも「ぶっとんだ」情報発信を期待しています!

[2] あいちサイエンスフェスティバル2022 開催中

11月20日(日)まで開催中のあいちサイエンスフェスティバル2022。名大の研究者が登壇する主なイベントをご紹介します。

■サイエンストーク&体験「巨大な量子をつくる」
・日時:2022年10月10日(月・祝)14:00~15:00 
・講師:清水康弘(名古屋大学大学院理学研究科 講師)
・会場:名古屋大学NIC IDEA STOA

■サイエンストーク「稀少難治性皮膚疾患の克服をめざして」
・日時:2022年10月17日(月)19:00~20:00 *オンライン 
・講師:秋山真志(名古屋大学大学院医学系研究科 教授)、他

名大カフェ&ASFサイエンストーク「音速を超えた世界の主役「衝撃波」の科学」
・日時:2022年10月27日(木)19:00~20:00 *オンライン 
・講師:市原大輔(名古屋大学大学院工学研究科 助教)

■サイエンストーク「微細藻類がカーボンニュートラルな食べ物や燃料になるための課題とは」
・日時:2022年10月31日(月)19:00~20:00 *オンライン 
・講師:神田英輝(名古屋大学大学院工学研究科 助教)

■図書館サイエンス夜話「アインシュタインも納得しなかった量子論の不思議」
・日時:2022年11月2日(火)18:30~19:45 *10/12(水)9:30~受付開始
・講師:谷村省吾(名古屋大学大学院情報学研究科 教授)
・会場:名古屋市鶴舞中央図書館 第1集会室 

■親子でサイエンストーク「メダカの卵をみて、さわってみよう!」
・日時:2022年11月5日(土)14:00~15:00 
・講師:田中実(名古屋大学大学院理学研究科 教授)
・対象:小学生15名と保護者
・会場:名古屋大学NIC 1階エントランスホール 

■サイエンストーク「スポーツ戦術をAIのデータ解析で評価する」
・日時:2022年11月8日(火)19:00~20:00 *オンライン 
・講師:藤井慶輔(名古屋大学大学院情報学研究科 准教授)

[3] T-GEx(世界的課題を解決する知の「開拓者」育成事業)研究成果エキシビジョン

人類の未来を切り拓いていく力を持ったトップクラスの人材の育成を目指す、若手研究者育成事業「T-GEx(Tokai Pathways to Global Excellence; 世界的課題を解決する知の「開拓者」育成事業)」。令和4年度研究成果エキシビジョンとして特別講演と事業参画研究者のポスター発表をおこないます。
・日時:2022年11月7日(月)13:00~17:00
・特別講演:「基礎研究と製品開発のニーズとシーズ」岡田康志氏(理化学研究所・東京大学)、「「裏」から眺めた人工知能ブームー現在と近未来」井出剛氏(IBM T.J. Watson Research Center)
・会場:名古屋大学 物質科学国際研究センター「野依記念学術交流館」
・詳細・申込:https://www.t-gex.nagoya-u.ac.jp/ exhibition2022/ 
 *近日中にサイトオープン予定、申込〆切:10月31日(月)

[4] PI育成セミナー「研究成果を活かすための知的財産の基礎知識~特許権の取得・活用について~」

特許、知財という言葉を大学でも頻繁に耳にするようになりました。特許について、漠然とは知っているけれど、自分の研究とは遠いものと思っていることも少なくないのではないでしょうか。今回は、研究者として知っておくと役立つ知的財産の基礎知識についてお話いただきます。自身の研究成果を念頭に、この機会に特許出願の可能性を是非探ってみませんか!?
・日時:2022年10月25日(火)14:00~15:30 *オンライン
・講師:齋藤健児(学術・産連本部 知財・技術移転部門 特任教授)
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、教員であれば参加可能です。T-GExのアソシエートも参加可能です。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/8308.html

[5] 名大発アカデミックフラッシュ 第15報

若手研究者による若手研究者のための「アカデミックフラッシュ」第15弾!
・日時:2022年10月18日(火)12:00~13:00 *オンライン
・発表:名古屋大学遺伝子実験施設/理学研究科・野元美佳 助教、名古屋大学工学研究科・舟洞佑記 助教、名古屋大学理学研究科・松尾太郎 准教授
・対象:東海国立大学機構の若手研究者が主な対象ですが、学部生、大学院生、教職員も参加いただけます。
・詳細・申込:https://www.aip.nagoya-u.ac.jp/event/8844.html

[6] Tongaliアントレプレナーシップ教育イベント

■ Tongaliアイデアピッチコンテスト2022 応募期間
東海地区の学部生・大学院生・ポストドクター・中学生・高校生を対象にアイデアピッチコンテストを開催します。アイデアは起業を目指すものから、企業とタイアップした新事業、社会貢献、学生イベントなど、おもしろいアイデアならなんでもOK!優秀なアイデアはTongaliが事業化に向けてサポートします。
・エントリー期間:2022年9月5日(月)~10月25日(火)
・予選会:2022年10月29日(土)13:00~18:00 *一般聴講はできません
・参加資格:東海地区の大学生・大学院生・ポスドク・中学生・高校生
・詳細・エントリー:https://tongali.net/pitch-contest2022/

■ Tongaliイノベーターズチャンネル 海外編<6>イギリス編
オックスフォード大学工学部のチームが開発した次世代スマートマウスガード技術「バイオシールド」の商業化およびスピンアウトを支援するために設立されたAnda Analytics Ltd.のお2人が登壇します。
・日時:2022年10月24日(月)16:00~17:00 *オンライン
・講師:Mr. Sam Barton(CEO of Anda Analytics Ltd.)、Mr. Samuel Conway(Exective Chair of Anda Analytics Ltd.)
・使用言語:英語
・対象:どなたでも。特に大学生・大学院生
・詳細・申込:https://tongali.net/events/tic2022-intl-6th/

[7] 名大研究フロントライン新作動画&Podcast

■動画 Vol.20 乾燥不要!バイオ燃料生産のエネルギー収支問題を解決
微細藻類からのバイオ燃料生産は、回収~抽出工程で多くのエネルギーを必要とし、エネルギー収支がマイナスになるジレンマを抱えています。ブレークスルー溶媒として液化DMEによる抽出に取り組む研究を紹介します。
・出演:神田英輝(工学研究科・助教)

素粒子宇宙円卓会議#4|Space, cosmos, universe!高エネ物理で解き明かせ
・KMI 中澤和洋 准教授

素粒子宇宙円卓会議#5|初期宇宙の姿、研究者にはどのように“見える”のか?
・KMI 市來淨與 准教授

#69 - 防災リュックに何入れる?
・減災館 蛭川理紗 研究員

#70 - 治療薬予測、AIで素早く!
・創薬科学研究科 加藤竜司 准教授

#71- 名古屋の女性は本好きだった? 日本一の貸本屋「大惣」を徹底調査
・人文学研究科 Dylan McGee 准教授

最後までお目通しいただきまして、ありがとうございました!
■発 行:名古屋大学 学術研究・産学官連携推進本部
■問合せ:企画・プロジェクト推進部門 情報発信ユニット  
■メール:outreach@aip.nagoya-u.ac.jp  電話:(747)6790


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