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名古屋大学 研究フロントライン

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名古屋大学のURA(リサーチ・アドミニストレーター)が、名大の最近の研究の話題を、柔らかめのトーンでお届けします
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2024年3月の記事一覧

AI集団1000世代がジレンマゲーム?性格進化は何を語るか

生成AI、活用していますか? 文章を作るAI、画像を作るAI、映像を作るAI、音声を作るAI…、新しい生成AIが次々に誕生しています。名大研究フロントラインも、今回初めて生成AIにトップ画像を作ってもらったのですが、キーワードや条件次第でいくらでも提案してくれるんですね…!!  振り返れば、ChatGPTが話題になった頃から、大学では生成AIとどう付き合っていくのか、より深く議論されるようになりました。 「ChatGPTを使って勉強していいか、宿題やっていいかどうか、人

作物の生きるチカラを引き出すバイオスティミュラント誕生

バイオスティミュラント── 直訳すると生物刺激剤。植物や土の中の微生物を活性化し、より元気な作物を育てようとするもので、農薬ではありません。農業分野の最新テクノロジーとして、世界で注目を集めています。 「収量を上げる品種改良などが注目されがちですが、現場の一番の課題は作物の病気なんです。」 そう話すのは、植物病理学が専門の竹本 大吾さん(生命農学研究科 教授)。 ひと度病気が発生すると、農場全体が枯れてしまうケースが世界中で報告されています。農業生産のネガティブな側面を

大学院生たちはどう生きるか!? 人生で打ち込んできたこと、ありますか?

生物、考古学、森林保護、数理生物学…さまざまな分野で研究に打ち込む現役大学院生5名を迎えた第102回名大カフェ。寒の戻り甚だしい3月初旬、「大学院」にピンときた幅広い年代のみなさんが名古屋大学に集まりました。 今回のテーマは、「大学院生たちはどう生きるか。」大学院進学が減少傾向の今、大学院生たちは研究を通じて何を得て、苦境にどう向き合っているのか、赤裸々に語り合いました。 大学院で打ち込んだ研究は?今回のゲスト5名は、大学院での研究成果をプレスリリースした経験の持ち主でも

あなたならどう使いたい? 「きっと楽しい」向こうが見える太陽電池

名古屋大学で太陽電池といえば「松尾研」です。よく屋根にのっている黒光りするアレを想像しつつ、ラボを主宰する松尾豊さん(工学研究科 教授)を訪ねると…、 開発中の透明な太陽電池とともに出迎えてくれました。確かに、左側は松尾さんの顔が透けて見えますが、右は透けません。 そこへ、大学院生の大岩詩門さんも登場。手にしているのは「最近の自信作」という透明な太陽電池です。 室内でもしっかり発電しています。 この太陽電池、透明の秘密は…、 「カーボンナノチューブ」です。 太陽電