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名古屋大学 研究フロントライン

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ポッドキャスト番組「名古屋大学 研究フロントライン」をテキストでお届けします♪ 名古屋大学の最近の研究の話題を、週に1回、柔らかめのトーンで紹介しています。
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2023年11月の記事一覧

ヨルダン遺跡調査チーム、石器の声を聴いてみたら…

700万年の人類の歴史で、何種類もの人類が現れ、消え、現れ、消え、、、私たちホモ・サピエンスだけが残りました。 なぜ私たちだけが残ったか議論される中、2022年のノーベル生理学医学賞の「古代DNA解析」は大きな話題になりました。化石中のDNA分析を可能にした技術で、絶滅した人類の遺伝情報が現代人に残ることをひもときました。 「ホモ・サピエンスとネアンデルタール人が交雑していたことはすごい発見です。でもなぜ交雑までしていたのにホモ・サピエンスだけ生き延びたのかは、逆に謎が深

神経の病気「球脊髄性筋萎縮症(SBMA)」に、運動はよいか?

難病に指定されている球脊髄性筋萎縮症。SBMA(Spinal and Bulbar Muscular Atrophy)とも呼ばれ、国内に2000〜2500人の患者さんがいるといわれています。 日本のSBMA研究をリードする名古屋大学には、全国から200名ほどの患者さんが通院しています。ただ、根治治療が確立しておらず、現状の治療に課題を抱えています。このような状況下、臨床現場で患者さんに接する医師たちが、「運動療法」という切り口で挑んでいます。 SBMAの疾患モデルマウスを

「過去」の法令データベースがなぜ必要か?

2017年に始まったe-Gov法令検索。現行施行中の8000以上もの法令(憲法・法律・政令・勅令・府令・省令・規則)を検索できるウェブツールです。 そして本日、e-Gov法令検索でカバーされない過去の法律と勅令を搭載した「法令データベース」が公開されました。 なぜ「今」だけじゃなく「過去」も検索できる必要があるのか。開発メンバーの佐野智也さん(法学研究科 講師)に、構想期間を含め7年に及んだ一大プロジェクトについて聞きました。 ── 本日公開の「法令データベース」につい