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名古屋大学 研究フロントライン

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名古屋大学のURA(リサーチ・アドミニストレーター)が、名大の最近の研究の話題を、柔らかめのトーンでお届けします
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2022年9月の記事一覧

What did people in Nagoya read during the 1800s?|Associate Professor Dylan McGee

This is a translation of the article below. What were Edo period Nagoyans reading, and how were they reading it? Piecing together fragments of evidence to answer that question has been a life project for Dylan McGee, an American researcher

71. 名古屋の女性は本好きだった?日本一の貸本屋「大惣」を徹底調査|Dylan McGeeさん

記事の英訳もありますClick below for English translation. 江戸時代、名古屋人はどんな本をどのように読んでいたのだろう?断片的な証拠を頼りに、長年調査を続けるアメリカ人研究者がいます。アメリカニューヨーク州出身の文学研究者 |Dylan McGeeさんです。 名大で活躍する外国人研究者をよく知る国際広報室で「中日ドラゴンズが大好きで、話がおもしろい文学研究者」と話題になっていたミギーさん。国際広報室のエドさん、松下さんと一緒に訪ね、研究や

70. 治療薬予測、AIで素早く!

こんにちは。理学研究科修士2年、成瀬美玖です。 今回は、AIを使って細胞の形から適切な治療薬を予測する研究を紹介します。 創薬スクリーニングの難しさ 病気の治療に欠かせないのが薬です。薬は、原子が集まってできた「分子」ですが、どのようにして作られるかご存知でしょうか?様々な方法がありますが、一般的には病気の「モデル細胞」と呼ばれる発症メカニズムと同様の現象を示す細胞を使って、数万〜数十万にも及ぶ膨大な数の分子の治療効果を評価して、薬としての効果を示す分子を選抜していきます

69. 防災リュックに何いれる?

名大東山キャンパスの山手通り沿いにある「減災館」。三角形の4階建てビルの屋上に大きな円盤がのっかったようなユニークな出で立ちで、防災や減災について、見て、触って、全身で学べる施設です(ちなみに減災とは、災害の被害を最小限に抑えるという考え方です)。 防災の日を目前にしたある日、減災館を訪ねると、子どもや大人が集まり、何やらもくもくと書き込んでいる様子。覗かせていただくと… 「防災マンダラチャート」を作っているとのこと。 マンダラチャートといえば、大谷翔平選手が高校生の頃