64. “見る”ことのできない宇宙の始まり。重力波でその証拠をつかめ!
これは宇宙誕生直後のお話。
10のマイナス34乗秒の間に、宇宙は数十桁も膨張したと考えられています。これをインフレーションと呼びます。まさに瞬きも追いつかないほどの瞬間的な出来事でした。その後、超高温・超高密度の”火の玉”宇宙となり、やがて今の宇宙へと姿を変えていきました。
インフレーションを始めとした初期宇宙の姿は、理論やいくつかの観測情報をもとにその存在が強く示唆されるようになってきました。一方で、これが正しいとする決定的な証拠はまだ得られていません。
その理由の一