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老いることは自然の摂理

今日、父が食べたいと言っていたあんかけ焼きそばを作った。
直径2センチのステントの中に入れるものは、それ以下でないと詰まらせてしまう。なので、野菜や肉を細かく刻んで炒め、麺はキッチンバサミでチョキチョキと。

喜ぶかな~と思っていたら、もう寝てしまったという。
時刻は午後4時。やはり、体力がだいぶ落ちてしまっているようだ。

昨日母が「父の痩せた体をさするのがつらい」とケアマネさんにポツリとこぼしたそうだ。

そしたらケアマネさんが「人間は木と同じで苗木から大きな気になって実を人に与え、葉を落として朽ちていく生命体です。それが自然の摂理なのではないか」そんなような事を言って、慰めてくれたという。

その話をしているとき、私はちょうど用を足すために席を外していたのだが、今日になってその話を聞いたときに不覚にも涙してしまった。

私にとって、父は決して世間でいうところの「善き父」ではなかった。恨みつらみもたくさんあった。
でも、家族を捨てずに私や妹を育ててくれて、実を与えてくれていたんだと思うと、いろいろなことが降りかかった過去はどうでもよくなってしまった。私も歳をとったんだな~と思う。

今日は、楽しみにしていた新刊が届き、一気読みしてその感想でも書こうかな~と思っていたが、やはり父のことになってしまう。

今は、書きたいことを素直に書いていこうと思う。



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