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インクルーシブなホームビジットに必要な改善
こんにちは!「世界中の旅人と食卓を囲むホームビジット」を運営する、NPO法人Nagomi Visit代表の楠です。
Nagomi Visit事務局では日々、ホームビジットにまつわるホスト・ゲストの皆さんのサポートを行うほか、より良いホームビジットの形を目指して様々な改善を積み重ねています。ここでは最近の主な取り組みの1つをご紹介しますね。
誰もが参加できる活動でありたい
タイトルにあるように「インクルーシブであること」は私たちがとても大切にしている価値観です。ゲスト側・ホスト側に限らず、全ての人がホームビジットを楽しむことができる仕組みにしたいと考えています。
今回私たちが取り組んだのは、ゲスト側(=訪日外国人旅行者)の参加者が利用するリクエストフォームの改善です。
ゲストが記入するリクエストの「性別欄」を廃止したい!Nagomi Visit ならではの課題と解決策とは?
「ホームビジットに参加したい!」という世界中の多様なゲストがNagomi Visitでリクエストを送る際、そのフォームには性別を選択する欄があります。男性 / 女性のいずれかを選んでいただくという、ごくごくありふれた項目です。
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でも皆さまもご存知の通り、世の中には様々な性がありますよね。
NAGOMI VISITのリクエストフォームでは 男性 / 女性しか選ぶことができないため、結果として男性 / 女性以外の性自認の方を排除してしまう残念な作りになっています。
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この残念な点を改善して、ホームビジットの参加を希望する全ての方に気持ちよくリクエストを入力してもらうにはどうしたらいいだろう?
これが今月、NAGOMI VISIT事務局メンバーの間で考えていた課題でした。
そして私たちが事務局メンバー間の議論の末、出した改善点は2つです。
1. リクエスト送信フォームで「男性 / 女性」としていた性別欄は排除し、「大人(13歳以上)」「子ども(5-12歳)」のみ選択してもらう
2. 個々人の自己紹介欄では、「Pronouns」を選択してもらう
この2点をシステム上で改修し、解決を目指すことにしました。
Nagomi Visitならではの課題とは
いくつかの解決策が考えられる中で、「性別欄をなくす」という1つ目の解決策は割とすぐに出ていたのですが、ここには同時にNagomi Visitならではの課題がありました。
フォームに入力するゲストの事を考えると、男性 / 女性という選択肢の性別欄は廃止したい。けれど一方で、受け入れを検討するホストの皆さんにとって「この人に会ってみたいかどうか?」とゲスト情報を元に検討する際に「性別」は1つの大きな要素です。仮に「大人が2人」という情報だけだったら、(プロフィール写真からある程度想像できるとはいえ)、やはり「よくわからない感」が際立ち、自宅空間に招くのは躊躇する要因になりそうです。
これがNagomi Visitならではの課題でした。
そこで、この課題を解決するために私たちが出した答えが2つ目の「個々人の自己紹介欄では、Pronounsを選択してもらう」という改善です。
Pronounsとは?
Pronounsは代名詞のことで、「自分は周囲にこう呼ばれたい」という代名詞を周囲に対して明確にすること。最近ではSNSのプロフィール等でもPronounsを表示することが珍しくなくなっています。
「Pronouns」については、とてもわかりやすく解説しているページがあったのでぜひ読んでみてくださいね。
代名詞を明確にすることには大きく分けて2つの利点があり、まずは、自分が正しい代名詞で呼んでもらえる/相手が正しい代名詞で呼べるということがある。例えば、田中という苗字なのに鈴木さんと呼ばれたら「いえ田中です」となるように、男性なのに“彼女”と呼ばれたら嫌なもの。アメリカ最大級のLGBTQ+権利団体HRCは、「他人から呼ばれる名前や代名詞ほどパーソナルなことはないかもしれません。その人が選んだ名前や求める代名詞を使うことは、お互いに対する尊敬の形であり、最低限の礼儀です」としている。
NAGOMI VISITでも今後、リクエストを送信するゲストには、参加者1人1について性自認・性表現が女性の人に対して使われる「she/her」、男性の人に対して使われる「he/him」、女性・男性という枠組みに当てはまらないノンバイナリーの人などに対して使われる「they/them」の3つの選択肢から選んでいただくことにしました。
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というわけで、ただいま絶賛システム修正中です。
完成次第リリースしますので、ホストとして登録されている方はぜひ今後、ゲストのPronounsをチェックしてみてくださいね。
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詳しくはNAGOMI VISIT公式サイトへどうぞ。
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