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第1回限築杯に向けて ~ファイレクシアより愛をこめて~

 ひょんなことから開催が決まったインベイジョンブロック構築大会「限築杯」ですが、この大会の本当の目的は我らの偉大なる指導者ヨーグモス様の20回忌を共に迎えるためであることは今更説明は不要でしょう。
 我々ファイレクシア人にとってはマジック・ザ・ギャザリングとは黒であり、この多次元宇宙は黒とその他大勢で構成されていると言っても過言ではありません。
 今回はインベイジョンブロックにおけるヨーグモス様の優秀な戦力を抜粋して御紹介したいと思います。


・・・決して大会中にテキスト確認で相手に時間使わせるのが申し訳ないとか、そういう理由ではないです。

クリーチャー編
《貪欲なるネズミ/Ravenous Rats》[INV] 黒C

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ハンデス内蔵のネズミ。部族におけるシナジーはないが、1対1交換を行いつつ戦場に残るのは強力。「怒り狂うカヴー」「疾風のマングース」と相打ちも狙える優秀なカード。

《アンデッドの王/Lord of the Undead》[PLS] 黒R

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ゾンビのロード。これ自身もゾンビであるが、自分自身への修正は入らない。数多くの優秀なゾンビが収録されているインベイジョンブロックにおいて黒単の中心的なカードとなる。カードのモデルはドラヌル卿であるが伝説のクリーチャーではないため2枚以上並べることが可能。墓地のゾンビを回収する能力を持っているので、ある程度アグロへの耐性もある。

《ファイレクシアの憤怒鬼/Phyrexian Rager》[APC] 黒C

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3マナ2/2キャントリップ付きのホラークリーチャー。インベイジョンブロックには6体のホラークリーチャーが収録されているが、その中でも屈指の採用率を誇る。この環境におけるパワー2は数多くのクリーチャーと相打ちが取れ、またタフネス2も後述の自身の「疫病吐き」に巻き込まれないという扱いやすいクリーチャー。

《疫病吐き/Plague Spitter》[INV] 黒U

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可愛らしい外見とは裏腹にファイレクシア病を蔓延させる凶悪なホラークリーチャー。能力はアップキープに全てのプレイヤーとクリーチャーに1点ダメージ、また死亡した際にも同様の効果が誘発する。並べられるデッキが苦手な黒単での「ゴブリンの塹壕」への回答でもあり、また自身も実質3点クロックとバカにならない戦闘力を持つ。ただ、環境的にタフネス2が多く、思うように機能しないこともしばしば。

《ファイレクシアの盾持ち/Phyrexian Scuta》[PLS] 黒R

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超優秀なスーサイドクリーチャーであり、黒単のフィニッシャー。「暗黒の儀式」がないため高速展開はできないが、それでも4マナ5/5は強力。また、ゾンビなため「アンデッドの王」での強化も見込める。

《無法の騎士/Marauding Knight》[INV] 黒R

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プロテクション白を持つクリーチャー。カードだと騎士となっているが、実際はファイレクシアン・ゾンビ・騎士。こちらも「アンデッドの王」で強化できる。また、2つ目の能力が相手の平地の分だけP/Tが増えるというもの。「パワーストーンの地雷原」の影響を受けず攻防どちらも行える優秀なクリーチャー。

《サーボの暗殺者/Tsabo's Assassin》[INV] 黒R

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4マナ1/1と物足りないが、強力な除去能力を備えたクリーチャー。こちらもクリーチャータイプが追加されており、ファイレクシアン・ゾンビ・暗殺者となっている。能力は対象のクリーチャーが戦場で一番多い色の場合破壊するというもの。この除去は再生を許さないため「魂売り」を確実に処理できるという点は見逃せない。また、相手のクリーチャーの展開を防止することも場合によっては可能。

《アーボーグのシャンブラー/Urborg Shambler》[INV] 黒U

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一見、デメリットにしか見えないホラークリーチャー。だが、このクリーチャーは「火葬のゾンビ」を無力化するという他にない利点が存在する。また。相手の「疫病吐き」も自爆させることが可能。

《泥沼のドルイド/Quagmire Druid》[APC] 黒C

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強力なエンチャントが多く収録されたインベイジョンブロックにおいて、エンチャント対策ができないデッキは生き残れないのが現実。このカードは黒でありながらエンチャントを破壊できるという稀有な能力を備えた、インベイジョンブロック最強の黒のクリーチャー。能力の起動にクリーチャーの生け贄が必要だが、これ自身でなくともチャンプブロックしたクリーチャーでも構わない。「アンデッドの王」との強力なシナジーを持ち、生け贄にしたゾンビや自身を回収することも可能。


呪文編
《頭の混乱/Addle》[INV] 黒U

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インベイジョンブロック構築における優秀なハンデスカード。指定した色1色のカードを1枚選んで捨てさせることができる。対戦相手の置いた土地の色を指定すれば、何かしらハンデスすることが可能だろう。1色だと幅が狭いように感じるが、多色環境のため割と多くのカードが選択できる。困ったら青。

《惑乱の雲/Hypnotic Cloud》[INV] 黒C

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そのまま使うと2マナで1枚、キッカー込みだと6マナで3枚を相手が選んでハンデスさせる呪文。同じような効果のカードと比較すると1マナ思いが、キッカー付なので御愛嬌。ゲーム中盤に使用すると相手のフィニッシャーを落とすことも可能。

《無謀な悪意/Reckless Spite》[INV] 黒U

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黒でないクリーチャー2体を破壊できる呪文。1対2交換ができる対価としてライフを5点失うが、クリーチャー2体のクロックは5点以上ことの方が多いのであまり気にならない。ステロイドのようなデッキに対してアドバンテージを取っていけるカード。ライフは残り1までかすり傷。

《殺戮/Slay》[PLS] 黒U

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緑のクリーチャーのみ破壊し再生を許さない呪文。キャントリップという優秀なおまけ付。「魂売り」への回答の1つであるのと同時に、多くの強力な緑のクリーチャーへの対策となる優秀なサイドボード要員。

《サーボの命令/Tsabo's Decree》[INV] 黒R

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滅びよマーフォーク、これはサーボの命令なり。指定したクリーチャータイプを相手の戦場、手札から抹殺するカード。インベイジョンブロック構築における唯一の「探索するフェルダグリフ」への対抗策。カバではないので要注意。

《霊魂焼却/Soul Burn》[INV] 黒C

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「生命吸収」の亜種。赤マナでも払うことができるが、そんなものないので単純な「生命吸収」の下位互換。しかしながら、「ファイレクシアの盾持ち」や「無謀な悪意」によってライフを支払うことの多い黒単では貴重な回復となる。

《ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena》[APC] 黒R

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毎ターンのアップキープにライフ1点を支払う代わりにカード1枚を引ける、凶悪なドローカード。「ネクロポーテンス」や「ヨーグモスの取り引き」のように爆発力はないが、毎ターン2枚引けるのが弱いはずがない。相手からするとマスカンに近いので、これを着地できるかどうかでゲームが決まるレベルのカード。


 果たしてここまで読んでくれた方がいるのかは正直謎ではあるが、ファイレクシア人としては黒単と言わず黒を混ぜたデッキを使用してもらえたら幸いです。
 大いなる先導者の添削さん、当日のサポートをしていただける皆様、また商品の提供をしていただけた方々、本当にありがとうございます。大会当日まで1ヶ月ありませんが、1人でも多くのファイレクシア人がヨーグモス様への感謝の気持ちや暖かい思い出に包まれるような大会になりますよう願っております。

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