2014大暑その2_1

#海!の前に・・・台風がやってくる!食あたり注意報発令

今年は6月から早めの台風が到来。7月には大型台風が3つ同時に発生など、強い風と大量の雨が西日本を襲います。
夏の台風は、そのままひとの身体に
・高い気温
・高い湿度
・低い気圧
の急な変化として現れます。

鍼灸の現場では、こうした気温・湿度・気圧の大きな変化が、私たちの身体におよぼす影響をあらかじめ予測します。
つらい症状が、いらっしゃるかたの
・「内側」の消耗からくる問題なのか
・「外側」の環境の影響を強くうけているのか
判断することで、治療の組み立てをおこなうためですね。

今回は日ごろの見立てから、台風の影響がこれからどう私たちの身体にあらわれるのか、みていきましょう。
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【台風の影響、これから】
●梅雨の低い気温→台風による、急な気温の上昇
急な暑さは、身体に熱をこもらせます。とくに血行に熱がこもることで、温かい血をめぐらせる心臓にも、負担がかかります。
心臓や血行にこもる熱は、通常なら汗をかくことで体温調整をします。
問題は、ながい梅雨の冷え込みで身体が「汗をかく練習」をすませていない場合。台風が運んでくる熱気にあてられて、熱中症や夏バテするかたが増えます。

●梅雨の冷えた湿気→台風による、蒸し暑い湿気
ジメジメ・ジトジトと足元からはりつくように身体を冷やしていた梅雨の湿気。関節や内臓は、慢性的に冷やされています。
台風到来で冷たい湿気が蒸し暑い湿気にかわると、足元から入り込む湿気で、身体は冷えのぼせてしまいます。
・足腰や内臓は冷えてこわばったままですが、
・上半身には熱気がこもり息苦しくなります。
呼吸に関係する横隔膜の筋肉がかたいと、深い息ができず、体内の熱気を換気できません。頭や上半身にこもる熱気は、めまい・耳鳴り・立ちくらみなどの症状をおこします。

●梅雨の冷たい低気圧→台風による、熱帯低気圧
梅雨の冷えをともなう低気圧の影響で、消化器や血管はふくらみます。ふだん空洞になっている臓器は、気圧が下がるとひきしめる力がおちて、ふくらんだりむくんだりするようになります。
消化器がふくらむと食事を食べこなしたり、排泄する力が極端に低下します。
また、急な熱帯低気圧のおとずれで膨らんだ臓器に熱気がこもると、炎症症状をおこしやすくなります。

【夏の台風と食あたり】
梅雨の冷えこみで、もともとへばっている消化器。夏の台風が急におとずれると、血行が悪くなり消化器の働きがさらに低下します。こうして台風襲来をひとつの目安に、食あたりをおこしやすい時期にはいります。


【3つの食あたり】

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